黎   子 椰(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
より専門的知識を深め,実践的な指導力を育成するために,学部授業「製図法」に3次元CAD(コンピュータを利用した設計)の学習を取り入れる試みを行った。カム模型教材を題材とし,受講生が各自でCADソフトを使って,カム機構の設計から,シミュレーションまで体験できるように工夫した。
【観点2】教育の達成状況
ゼミ生の修了後の進路は次の通りである。1名は中学校技術教員採用試験合格,2名は中学校技術科講師,1名は博士課程の進学を目指して研究生になった。このような進路の状況から,概ね目指していた教育目標を達していると考えている。
研究指導
【観点2】大学院
修士課程1年次の学生に対して,適宜に個人ゼミを行いながら,課題研究に関連する論文の検索,講読,発表を行わせ,予備実験,予備調査を行った上,研究計画の作成、修士論文の構想・中間発表について指導した。修了予定者(4人)に対しては,修士論文の作成について重点的に指導した。その結果,4人とも修士論文の内容をまとめ,日本産業技術教育学会情報分科会研究発表会で発表した。その内の1名が日本産業技術学会情報分科会学生優秀発表賞を受賞した。
特色ある点及び今後の検討課題等
より高度な専門的な実践力を身に付けさせるために,大学院の授業にNC工作機械加工の実習を取り入れているところに特色がある。マシニングセンタの特徴・構造及びNCプログラミングの基本的な知識・技術を習得させたために工夫し,受講者各自で部品の設計から,NCプログラムの作成,機械加工まで行うカリキュラムを実施している。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】(1)平成26年3月15日:技術科教員養成における3次元CAD/CAM教育の実践(第3報)−大学院生向けカリキュラム−,日本産業技術教育学会第29回情報分科会(大阪)研究発表会
(2)平成26年3月15日:技術科教員養成における機械実習教材の開発−旋盤・フライス加工を中心に−,日本産業技術教育学会第29回情報分科会(大阪)研究発表会
(3)平成26年3月15日:機械工作を中心としたものづくりを疑似体験できるソフトウェアの開発(第2報),日本産業技術教育学会第29回情報分科会(大阪)研究発表会
(4)平成26年3月15日:小中学生向けCAD/CAMソフトウェアを用いたものづくり体験学習の試み,日本産業技術教育学会第29回情報分科会(大阪)研究発表会
(5)平成25年11月2日:NC工作機械加工の教材化(第2報)−砂時計の設計・製作−,日本産業技術教育学会第25回北陸支部大会
(6)平成25年11月2日:技術科教員養成における3次元CAD/CAM教育の実践(第2報)−CADを中心とした学部生向けのカリキュラム−,日本産業技術教育学会第25回北陸支部大会
(7)平成25年11月2日:機械工作を中心にとしたものづくりを疑似体験できるソフトウェアの開発(第1報),日本産業技術教育学会第25回北陸支部大会
(8)平成25年8月24日:NC工作機械加工の教材化,日本産業技術教育学会第56回全国大会(山口)
(9)平成25年8月24日:技術科教員養成における3次元CAD/CAM教育の実践(第1報)−カム模型の設計・加工を題材として−,日本産業技術教育学会第56回全国大会(山口)
学会活動への参加状況
(1)平成26年3月15日〜平成26年3月16日:日本産業技術教育学会・第29回情報分科会(大阪)研究発表会, (2)平成25年11月2日:日本産業技術教育学会・第25回北陸支部大会, (3)平成25年8月24日:日本産業技術教育学会・第56回全国大会(山口), (4)日本産業技術教育学会編集委員会常任編集委員, (5)日本産業技術教育学会北陸支部役員(理事)
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年8月28日:教員免許状更新講習講師「技術科指導の改善に向けて:指導と教材開発の工夫B」(上越教育大学)
(2)平成25年6月21日:にいがた市民大学講師(高等教育コンソーシアムにいがた事務局)
(3)上越市中小企業研究開発支援事業審査委員会副委員長(上越市)
◎社会への寄与等
専門的な見地から,上越市中小企業活性化支援事業への助言,中小企業研究開発等支援資金融資の審査を行った。また,にいがた市民大学の講師として,市民の国際交流,国際理解への関心・理解を高めるように努めた。