佐 藤 悦 子(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
学部における被服学関連の授業は,講義と実験・実習等の内容を関連づけて構成し,身近な暮らしの中で消費科学的な視野が養えるよう工夫している。学部生と共に免P院生の履修があるため,多様な学生に対応できるように授業後のミニレポートを課して理解度の把握に努めた。製作実習の内容を大幅に改訂し,基礎となる教材および実験的内容を試行した。
大学院における授業は,小学校・中学校・高等学校の家庭科の授業内容との対応を意識して取り上げ,専門的な視野からの解説や問題点などを各自が指摘するなどの意見交換を行った。
研究指導
学生が研究テーマを設定する際には,生活に密着した事象から課題を見い出し,研究テーマに発展できるよう指導上において心がけている。本ゼミの共通テーマとして,被服商品の消費性能に関する研究ならびに衣服の着脱動作に関する研究をメインテーマとして位置づけているが,学生が希望するテーマも多様であるため,可能な限り希望に添えるよう指導体制を取りつつ展開している。
本年度の学部生は,@自主的テーマとして,生活文化特にものづくりの視点から捉えることに興味・関心がありつつも,具体的テーマの絞り込みや研究方法までに至らず苦慮している様子が伺えたが,課外活動を通しての経験を取り上げて研究目的が明快になるにつれて,進展したように思われる。自主性を重んじながらの指導態勢が今後の課題である。
研究室のゼミ活動として,衣に関連する地域産業や文化への興味・理解を深めることを目的として,施設見学や手作りの機会を設けている。本年度は,染織と日本和装の文化の見聞を深めることを目的として国際キルトフェスティバルの見学(東京)等を実施した。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】(1)平成25年5月:「自転車走行時の衣服の動作性―女性用スーツの下衣について―」 日本家政学会第65回大会研究発表
学会活動への参加状況
(1)平成26年2月28日:日本家政学会被服心理学部会「春季セミナー」参加及び共同研究会の開催(東京), (2)平成26年2月22日:日本家政学会関東支部の主催による「第16回家政学関連卒業論文・修士論文発表会」の企画開催及び役員出席(埼玉), (3)平成25年8月20日〜21日:日本家政学会被服心理学部会「夏季セミナー」参加(大阪), (4)平成25年5月18日〜19日:日本家政学会第65回大会参加
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)日本家政学会 被服心理学部会評議員
(2)日本家政学会 関東支部役員として学会との連絡協議等の任務を遂行した。
(3)教員免許状更新講習講師
(4)日本繊維製品消費科学会北陸支部常任幹事
(5)新潟県中学校創造ものづくり審査員