佐 藤 ゆかり(准教授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
学生が学習及び研究目標を確立できることを目的として,シラバスの記載及び学習の前後に行うべき内容の指示を工夫した。
成績評価に関しては,初回講義時に,学生に対してあらかじめ授業における目標及び成績評価基準を明示し,成績評価を実施した。目標及び成績評価基準の設定に関しては,上越教育大学スタンダードを鑑み行った。
【観点2】教育の達成状況
本研究室はほぼ全員が教員を志望し,それをかなえていっている。該当年度においては教員採用試験受験を希望した学部4年生3名全員と大学院生1名の計4名全員が正規採用となり,本学での学びを学校現場でいかそうとしている。
研究指導
【観点1】学部
教育に関わり臨床的な実践力を習得させるために,学校教育における家庭科について多面的に捉えることができる研究指導を行った。
【観点2】大学院
より高度な臨床的な実践力を習得させることを意図して,実際の学校現場が直面する問題と関連付けた研修指導を行った。 
その他の教育活動
・ 教育実習に際して,家庭科の授業を行うことになった学生の相談に応じ,適宜指導を行った。
・ 上越教育大学附属中学校における研究協力者をつとめた。
特色ある点及び今後の検討課題等
・ 上越教育大学スタンダードに準拠させて設定した教科のルーブリック及び知識・理解・技能等に示した到達目標を意識した授業を構想し実施した。初等家庭科指導法,家庭等授業者数の多い授業においても理論と実践を結ぶことができるような実習・演習を取り入れた授業方法を試みた。
・ 理論と実践を結ぶこと,「教える人になる人に教える」ということを意識して授業の構想と展開を行った。今後はこの講義内容をよりよいものにしていきたい。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成25年9月:教材事典 教育研究の理論と実践(共著),東京堂出版
(2)平成25年5月:新版 生活主体を育む−探究する力をつける家庭科−(共著),ドメス出版
論】(1)平成26年3月:教員養成課程在籍学生の「食品に含まれる栄養素」に関する知識の様相と課題―小学校教科書における「6つの食品群」と「五大栄養素」の理解を中心に―,日本家政学会誌,65巻,3号,pp.130-137
(2)平成25年5月:上越教育大学における”子育て支援の会”の特徴と今後の課題,CAMPUS HEALTH,50巻,2号,pp.203-208
共同研究(幼,小,中,高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)学校教育におけるジェロントロジー教育のカリキュラム開発システムの展開,代表者:細江容子(上越教育大学)
(2)女性初等教員のキャリア形成プログラムの開発,代表者:細江容子(上越教育大学)
(3)学生の「教科内容」の理解と授業の「実際」に関する研究,代表者:光永伸一郎(上越教育大学)
学会活動への参加状況
(1)平成26年3月27日:第2回生活科学系コンソーシアム「家庭科教育に対する期待と提案」, (2)平成26年3月22日:日本家庭科教育学会2013年度セミナー, (3)平成26年3月21日:日本家政学会2013年度第2回セミナー, (4)平成25年12月14日〜平成25年12月15日:日本家庭科教育学会北陸地区会授業研究会, (5)平成25年12月7日:日本家庭科教育学会2013年度例会, (6)平成25年10月20日:日本教材学会25周年記念大会, (7)平成25年10月13日:日本家庭科教育学会北陸地区会授業研究会, (8)平成25年9月22日〜平成25年9月23日:日本家庭科教育学会北陸地区会授業研究会, (9)平成25年8月21日::日本家政学会家政教育部会2013年度第1回セミナー, (10)平成25年5月25日:日本家庭科教育学会北陸地区会授業研究会, (11)平成25年5月18日〜平成25年5月19日:日本家政学会第65回大会, (12)日本家庭科教育学会北陸地区会30周年記念誌編集委員
◎特色・強調点等
当該年度は地域に根ざした家庭科教育についての研究等を行った。たとえば,日本家庭科教育学会北陸地区会の発足から現在までの活動についてまとめ,日本家庭科教育学会北陸地区会30周年記念誌「生活を考え創る」にてその成果を公表した。
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年10月22日:糸魚川市立中学校生徒への授業公開
(2)平成25年9月4日:平成25年度新潟県教職12年経験者研修(高等学校)講師(新潟県教育委員会)
(3)平成25年8月20日:平成25年度新潟県高等学校教育研究会家庭科部会全県講習会講師(新潟県高等学校教育研究会家庭部会)
(4)平成25年8月5日:平成25年度教員免許状更新講習選択科目「家庭」講師(上越教育大学)
(5)平成25年6月〜平成25年12月:『骨髄バンクにまつわる命の作文コンクール』審査委員(NPO法人骨髄バンクサポート新潟)
(6)上越教育大学大学院同窓会理事・会計(上越教育大学大学院同窓会)
◎社会への寄与等
理論と実践の往還を意識した研究・教育を志向しており,現場とのつながりを意識し研究・教育等を行っている。当該年度は,上越市「学校研家庭部会」公開授業の授業者からの相談をうけ,授業づくりをともに考える等の活動を行った。