木 村 吉 彦(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
単なる理論講義ではなく,小学校児童に関わる映像を元に,具体的な子どもの姿から生活科をはじめとした学校教育のあり方を伝えようとしている。成績評価については,出席重視は当然かも知れないが,ここ20年以上最終レポートの中に「授業評価(授業者への評価)」欄を設けている。それによって,授業者である木村の単なる自己評価ではなく,受講者の視点による授業評価を可能にして,次年度への改善に結びつけている。
【観点2】教育の達成状況
M2院生が3人存在したが,2人は教員採用試験に現役合格した(2人とも関東地方)。もう一人は東北地方の採用試験に不合格であったが,臨時採用が認められ,高等学校の講師として現場実践に取り組んでいる。各自の努力と採用試験の地域による違いを痛感している。
研究指導
【観点2】大学院
「学校支援プロジェクト」における「リフレクション(前週の学校支援についての報告に基づく省察と意見交換ゼミ)」を大切にしている。木村ゼミでは,現職者が半数存在するので,学卒者にとっては現場実践の在り方についての大いなる学びになっているし,現職者同士の意見交換によって自分自身の実践の在り方をより客観的に見直すこともできている。現職者・学卒者共に専門性の高い実践力修得に結びついていると思う。
その他の教育活動
・ 宮城教育大学非常勤講師(幼小連携の重要性と生活科の教科特性)
・ 東北文教大学非常勤講師(生活科指導法・幼小連携特論)
・ 教員免許更新講習(生活科の教科特性と学習指導のあり方)
・ 木村ゼミ生による小学校教員免許用の教育実習指導(上越市立大ぶけ小学校) 
・ JAC顧問
・ キッズクラブ「おひさま」顧問
特色ある点及び今後の検討課題等
木村の専門である「幼小連携」と「生活科」に関する非常勤講師や多くの都道府県・市町村の教育委員会研修を依頼され,実践している。子ども主体の学習展開や授業改善に向けての話を複数の映像をもとに理論化・説明して多くの学生達から理解を得ている。このことは,教員免許更新講習にも繋がるし,大学生や大学院生への指導にも全て活かされている。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成26年2月:みんなとまなぶしょうがっこうせいかつ上(教科書)(共著),学校図書
(2)平成26年2月:みんなとまなぶしょうがっこうせいかつ下(教科書)(共著),学校図書
論】(1)平成26年2月:他者評価に基づく探究的な学習における自己肯定感・自己有用感の育成,上越教育大学教職大学院研究紀要,1巻,pp.13-22
学会活動への参加状況
(1)平成25年11月24日:日本生活科・総合的学習教育学会シンポジウム(主催者側), (2)平成25年6月22日:〜平成25年6月23日:日本生活科・総合的学習教育学会(主催者側)
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成26年2月28日:柏崎市社会福祉協議会研修会「少子化時代の子育て課題」講演
(2)平成26年2月24日:山形県南陽市立梨郷小学校研修会講演
(3)平成26年2月4日:埼玉県さいたま市生活科研修会
(4)平成26年1月7日:青森県上北地方小教研生活・総合部会研修会
(5)平成25年12月13日:山形県南陽市立梨郷小学校公開研究会講演
(6)平成25年12月3日:京都府教育委員会「もうすぐ1年生」体験入学推進事業実践フォーラム講演
(7)平成25年11月25日:新潟市保育会南区研修会
(8)平成25年11月15日:大潟町小学校新潟県公開研究会(「生活科と社会科との接続」担当)
(9)平成25年11月12日:長野県茅野市スタートカリキュラム作成研修会
(10)平成25年11月8日:長野県中南信地区幼年教育教育課程協議会
(11)平成25年11月7日:妙高市学校研生活・総合部会研修会
(12)平成25年10月19日:岐阜県飛騨地区保育園研修会
(13)平成25年9月27日:山形県鶴岡市内私立みどり幼稚園研修会
(14)平成25年9月25日:長野県茅野市教育委員会終日研修会
(15)平成25年9月7日:沖縄県石垣市教育委員会幼保小連携研修会
(16)平成25年9月4日:柏崎市教育委員会接続期カリキュラム研修会(part2)
(17)平成25年8月29日:北海道帯広市教育委員会幼保小連携研修会
(18)平成25年8月26日:上越教育大学免許更新講習(選択:生活科)
(19)平成25年8月21日:岐阜県高山市教育委員会「幼保小連携研修会」
(20)平成25年8月12日:日本生・総学会山形県支部学習会講演
(21)平成25年8月9日:沖縄県幼稚園教諭・保育士研修会
(22)平成25年8月6日:横須賀市教育委員会幼保小連携研修会
(23)平成25年8月5日:静岡県沼津市教育委員会幼小連携研修会
(24)平成25年8月2日:富山大学免許更新講習
(25)平成25年7月31日:柏崎市教育委員会接続期カリキュラム研修会
(26)平成25年6月26日:長野県茅野市教育委員会研修会
(27)平成25年6月21日:宇都宮大学附属中学校公開研シンポジウム
(28)平成25年6月18日:鶴岡市教育委員会幼保小1年担当者等研修会
(29)平成25年6月7日:沖縄県教育庁義務教育課幼保小連携研究協議会
(30)平成25年4月16日:長野県茅野市スタートカリキュラム研修会
◎社会への寄与等
木村は,「社会的に影響力のある教育学者」を目指しています。専門分野である,生活科や幼小連携についてを研修・講演を全国から依頼されていることに満足しております(文字通り「北は北海道,南は沖縄」)。その中でも,全県(府)での講演を元に多くの市から更なる講演を依頼されていることは,内容的に評価をいただいていると感じている。