武 嶋 俊 行(教 授)
 
<教育活動>
授  業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取組
プロフェッショナル科目の授業形態は,受講者の発表とそれに基づく研究協議を中心とする事例研究が中心だった。授業前には発表院生と綿密な打合せを行い,効率的に授業を展開した。講義部分では専門書の他,教育時事的なデータも活用した。学部授業では,学校現場で実際に作成された学校行事実施要項なども資料として活用し,実践性を高めた。全体として受講者の積極的な発言を引き出すよう工夫した。
【観点2】教育の達成状況
授業評価の結果を見ても,受講者の満足度は非常に高く,所期の目的が十分達成できたと言える。特に理論面と実践面を巧みに融合した授業内容は,現職教員の院生から好評であった。臨床共通科目では,特にグループワークにおける研究協議とプレゼンデータ作成について丁寧に指導し,成果をあげた。
研究指導
【観点1】学部
学部生1名(3年生)の指導に当たった。卒業研究テーマ「学校と地域の関係の在り方の考察」について,毎週1回,基礎的文献のレジュメ作成と講読指導を中心に指導し,先行研究のレビューと当該学生の問題意識の深化を行った。特にソーシャル・キャピタルについて探究を深めた。また,教職大学院の毎週のリフレクションにも出席を認め,院生との議論に参加させた結果,教育課題への探究力が一層深まった。
【観点2】大学院
学校支援プロジェクトでは,5名の院生が2校の連携協力校の支援に当たった。毎週のリフレクションでは,学校支援フィールドワークの振り返りの他,人権同和教育・学習意欲向上・職員室等をテーマとして理論的な探究も行った。デジタル実習日誌のe-boxの点検と毎回のコメント記入によって,院生の支援活動を適切に助言指導した。
特色ある点及び今後の検討課題等
実務家教員としての強みを生かし,これまでの実際の教職経験や管理職経験に基づくリアル資料を提供する他,多くの事例研究に特色を持たせた授業を行っている。学校現場が実際に悩んでいる課題を取り上げているので,受講者からは,単なる机上の空論ではない,実践と実務に裏付けられた授業内容だとして好評である。情報を常に最新のものにバージョンアップするとともに,その裏付けとなる理論研究も続けていく必要がある。
 
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)平成25年4月:『教務主任の仕事術2』,教育開発研究所
論】(1)平成26年2月:「健康課題の解決をめざした組織的活動と養護教諭の役割」,上越教育大学教職大学院研究紀要,1巻,pp.85〜94
(2)平成25年4月:「学校文書の管理の適正化」,山ア保寿編『教務主任の仕事術2』教育開発研究所,pp.98〜101
発】(1)平成25年10月:学校評価を生かした学校運営改善,富山県南砺市立中学校教務主任会,第4回教務主任研修会
(2)平成25年7月:初めての学年主任のための学校組織マネジメント,長野県総合教育センター「学校力の向上を目指す研修講座」
学会活動への参加状況
(1)平成25年10月12日〜平成25年10月13日:日本教育行政学会第48回大会, (2)平成25年6月8日〜平成25年6月9日:日本教育経営学会第53回研究大会
 
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)平成25年10月31日:砺市立中学校教務主任研修会(富山県南砺市立中学校教務主任会)
(2)平成25年8月8日:2013教職大学院教員研修講座(上越教育大学教職大学院,新潟県教育委員会)