「算数・数学科授業デザイン論」（専門職）では，本授業の目的を明確にした上で，具体的な教材アレンジを例示し，受講生が演習として教材アレンジを実際に行い，その教材を用いた授業構想を発表することを取り入れている。

授業への出席，課題レポート，開発した教材，発表の様子，意見交換などを総合して評価している。

「算数・数学科授業デザイン論」（専門職）の受講者は，修了後に現場に復帰する現職教員や新採用あるいは講師採用で仕事に就く学生がほとんどである。　

学部３年生の教育実習中の研究授業を観察した上で，本人が実習中の課題を明確にできるように指導助言している。このことが卒業研究のスタート（問題意識）につながると考えるからである。

専門職学位課程の学生には，それぞれの学生の研究テーマに関連するものを，学校支援プロジェクトの支援校の授業の中から共に拾い出し，実際の授業場面を通してより高度な臨床的実践力を修得できるように指導している。

・　学部３年生の指導案検討を行ったり，当日の研究授業を参観したりして，この時点における学生の課題を学生自身が自覚できるように指導助言した。

授業「算数・数学科授業デザイン論」（専門職）について，学生による授業評価は高い（授業の内容や方法については4.9が５項目，５が２項目）。しかしながら，算数・数学教育の課題は少なくない。改善の糸口を見つけ，具体的な内容で授業を構成できる努力を続けたい。他の担当授業についても同様に考えていきたい。

論】(1)平成26年２月：「算数の勉強は好き」の上位県と下位県の校内研究主題・副題及び研究領域の調査研究，上越教育大学教職大学院研究紀要，第１巻，pp.171-178

発】(1)平成26年２月１日：小学校教師の専門的知識としての「帰納」に関する研究～Ｓ教諭との長期にわたる校内研究の取組を通して～，全国数学教育学会

共同研究（幼，小，中，高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む）の実施状況

(1)教職大学院と公立小学校の協働による「若年教員」の授業力向上過程に関する実践的研究，研究代表者：瀬戸健（上越教育大学）

(1)平成26年２月１日～平成26年２月２日：全国数学教育学会，　(2)平成26年１月24日：日本教材学会，　(3) 平成25年10月19日～平成25年10月20日：日本教材学会，　(4)平成25年６月30日：日本数学教育学会春期研究大会

以前から調査してきた「算数好き」の上位２県と下位１県の小学校の研究主題・副題と研究領域についてまとめ，この結果などを本県の小学校等に伝えることに努めた。

(1)平成25年11月21日：第57回上越算数・数学教育研究（妙高）大会指導助言者（上越数学教育研究会）

(2)平成25年11月15日：千葉県我孫子市立我孫子中学校　研究会講師

(3)平成25年11月８日：長岡市立教育センター主催　研修講座講師（長岡市立教育センター）

(5)平成25年10月10日～平成25年12月２日：上越市立宝田小学校研究協力者

(6)平成25年８月30日：南魚沼市学習指導センター主催　中学校数学講座講師（南魚沼市学習指導センター）

(7)平成25年８月27日：教員免許状更新講習『数学指導の改善に向けて（指導と教材開発）』講師

(8)平成25年８月26日：上越市立八千浦小学校・八千浦中学校出前講座講師

(11)平成25年８月21日：上越市教育センター主催　一斉研修会中学校数学講師（上越市教育センター）

(12)平成25年８月12日：新潟県立教育センター主催　教職12年教科別研修講師（新潟県立教育センター）

(15)平成25年７月31日：魚沼市学習指導センター主催　中学校数学講座講師(魚沼市学習指導センター)

(18)平成25年６月27日：糸魚川市教育委員会主催　数学授業づくり研修の講師（糸魚川市教育委員会）

(19)平成25年６月10日～平成25年10月22日：津南町立芦ヶ崎小学校研究協力者（中魚沼郡十日町市算数研究会）

(20)平成25年４月８日：上越市立南本町小学校出前講座講師（『算数・数学の教材アレンジ』）

(21)十日町市小中一貫教育連絡協議会委員長（十日町市教育委員会）

・　十日町市小中一貫教育連絡協議会委員長として，年度の活動についての評価や次年度の活動計画策定などに積極的にかかわった。

・　出前講座では，学校現場で使える算数・数学のアレンジ教材を複数例示し，それぞれの会場の受講者から「すぐに授業に使える」といった声をいただいた。

・　研究協力者として参画した小学校の教員や各種研修講座の受講者からは，内容が具体的でわかりやすかった等の評価をいただいた。