★ 最初の気持ちの切り替え

中学校で数学を学んでいると、ときどき、
「これ結局、何やってるの?」と感じることが
あるかもしれません。

算数では値段を求めたり、ジュースの量を求めたり、
どっちのバスの方がこんでいるかを考えたりしました。
あるいは色画用紙で作った図形を折ったり切ったり
したり、長さや重さを測ったりもしました。

でも中学校に入って数学をしていると、途中からそんな
ものが何も出てこなくなってしまうことがあります。
それで、何をやっているのか、
見えなくなってしまうことがあります。

数学ではわかっていることから出発して、あるルールに
したがってどんどん進んでいくと、どんなことがわかるか
を考える場面が多くなってくるのです。
まずは、数学では
ルールにしたがってどんどん進んでいくゲーム
をしていると、気持ちを切り替えてみましょう。

ただ、ルールにしたがうだけだと、何の話をしているのか
が見えず、不安になったり心細くなったりするかもしれません。

でも、将棋やチェスでも、いろいろなスポーツでも、
ルールにしたがって展開していくことで、いろいろな
ドラマが生まれます。
また、どんな場面でどんなルールをどのような形で使うか
に工夫や、時には驚きがあります。

数学でも、ルールにしたがいながら、どんなストーリーが
展開できるのかを楽しんでみてください。
ルールの使い方に隠された工夫を味わってみてください。