算数では、答えはいくつかな、それは何cmかな、
と値を求めることが多かったかもしれません。
でも計算の仕方を考える時や、図形のかき方を
考える時などは、数の仕組みやかきたい図形の
仕組みを分析して、その仕組みをもとにアイデアを
作っていったことでしょう。
中学校の数学では、こうした仕組みに着目し、
その仕組みからわかることを調べることに、
いっそう重点が置かれます。
数学はルールにしたがってどんどん進めていく
ゲームだと、気持ちを
切り替えてみました。
進めていく時の出発点となる「わかっていること」
としては、あるものの仕組みについての情報が示される
ことが多いのです。
「これはこんな仕組みを持っているけど、そこから
わかることは何かな」と考えを進めていく感じです。
例えば、これを書いている私は今、2つの奇数を
思い浮かべています。2つの数の和はいくつですか?
その数がいくつかわからないのですから、
その和もわかりませんよね。
では、その2つの数の和は奇数ですか、偶数ですか?
これだと、数がいくつかわからなくても、判断が
できたのではありませんか。それは2つの数が持っている
「奇数」という数の仕組み
できるからです。
今度は の
二等辺三角形△を私が
思い浮かべています。この三角形の
が何度かは
わかりません。でもと
が等しいことはわかります。
それは、この三角形の という仕組み
考えを進めていけば判断ができるからです。
どんな仕組みが話題になっているかに注意を向け、
そして、その仕組みから出発してルールにしたがって
考えを進めながら、仕組みに隠された情報を見つけ
出してみましょう。