★ 仕組みに着目

算数では、答えはいくつかな、それは何cmかな、
と値を求めることが多かったかもしれません。
でも計算の仕方を考える時や、図形のかき方を
考える時などは、数の仕組みやかきたい図形の
仕組みを分析して、その仕組みをもとにアイデアを
作っていったことでしょう。

中学校の数学では、こうした仕組みに着目し、
その仕組みからわかることを調べることに、
いっそう重点が置かれます。

数学はルールにしたがってどんどん進めていく
ゲームだと、気持ちを 切り替えてみました。
進めていく時の出発点となる「わかっていること」
としては、あるものの仕組みについての情報が示される
ことが多いのです。

「これはこんな仕組みを持っているけど、そこから
わかることは何かな」と考えを進めていく感じです。

例えば、これを書いている私は今、2つの奇数を
思い浮かべています。2つの数の和はいくつですか?
その数がいくつかわからないのですから、
その和もわかりませんよね。

では、その2つの数の和は奇数ですか、偶数ですか?
これだと、数がいくつかわからなくても、判断が
できたのではありませんか。それは2つの数が持っている
「奇数」という数の仕組み だけ・・ から考えを進めることが
できるからです。

今度は AB=AC の 二等辺三角形△ABCを私が
思い浮かべています。この三角形のABC が何度かは
わかりません。でもABCACBが等しいことはわかります。
それは、この三角形の AB=AC という仕組み だけ・・ から
考えを進めていけば判断ができるからです。

どんな仕組みが話題になっているかに注意を向け、
そして、その仕組みから出発してルールにしたがって
考えを進めながら、仕組みに隠された情報を見つけ
出してみましょう。