★ ルールを作る:負の数編

負の数の学習が始まってしばらくすると、
計算の仕方の学習が続きます。
結局、何をしているのかわかりにくく、計算の仕方を
覚えるしかないか、となってしまうかもしれません。

ここでの学習を、負の数に関わる新しいルールを作っている
のだ、と気持ちを切り替えてみましょう。

ルールなので勝手に決めてもよいのですが、
ただ自分の知っていることや経験と、
うまく合うようなルールの方が便利でしょう。

負の数の計算についての学習は、
今までの正の数でのルールとうまく合うように、
負の数までそのルールを広げるにはどうしたらよいか、
を考えながら、ルールを作っているのです。

小学校1年や2年のときは、たし算やかけ算を、
おはじきの個数や人数を使って学習したかもしれません。
でも5年や6年のときは数直線の上で計算を考えたり、
4年では計算のきまりについて考えたりしました。

負の数についてのルールを考える時は、この計算のきまりや、
数直線の上で計算を考えたことを手がかりにします。
正の数について成り立つ計算のきまりや、数直線の上での操作が、
負の数でも同じようにできないか、と考えながら、
新しいルールを決めていっているのです。

次々に出てくる計算の仕方を何となくおぼえるということから、
新しいルールの作り方や、作る時の工夫の仕方を味わうことへと、
気持ちを切り替えてみましょう。