言語系教育の分野

外国語

平成15年度及び16年度の活動状況

(1)学部及び大学院における外国語教育について

  平成16年度より「小学校英語教育」部門が新たに開設され、小学校教育にかかわる授業が学部・大学院に開講されて外国語教育のプログラムはますます充実し、多様化した。
  以下にその主な活動を、学部(教養基礎科目、専門科目)、大学院の順に要約する。
  1. 学部(教養基礎科目)では、コミュニケーション能力育成のために、ビデオ・音声教材を使った聴解力の育成やインターネットなどによる文化的な情報収集を通しての国際理解能力の育成などに力が注がれた。
     たとえば「コミュニケーション英語」においては、リスニングとスピーキング能力の育成を重点目標として、LL教室を使用して英語によるスピーチと質疑応答を行い、またそれをペアワークやグループワークで行うことにより、積極的にコミュニケーションを図る態度の養成にも意を尽くした。
    また「ドイツ語コミュニケーション」では、初歩的なドイツ語文について読み、書き、聴き、話す力の育成に力を注ぐとともに、新たに購入したビデオ、CDなどを用いてドイツ語圏文化の特性に触れる機会を多く作ることにも意を用いた。
  2. 学部の専門科目、「英語音声学」では、英語音声の発話の仕組みと発声をLL機器を使って説明し、かつ訓練した。また「英語コミュニケーション(メディア)」では、ビデオ編集などを通じて、より効果的な教材作成に努め、さらに本学情報処理センターのコンピュ―ター(自習用)を使って、コーパス言語学を通して「活きた英語」の数量的調査を行った。
     また同じく学部の専門科目「小学校英語教育概論」では、ゲームや歌などを導入しての楽しい英語活動を展開するための実践的指導、また訓練がなされた。
  3. 大学院では、主に英語科教育関連の授業において、教材作成の実習と観察した授業の分析のために、マルチメディア教室のコンピュータシステムを活用し、さらにはこれらの教育現場への応用についての議論を深めた。また「小学校英語」(コミュニケーション演習)では、狙いを定めた小学校英語の授業を構成するためのさまざまな工夫についての実践的指導、訓練がされた。
  4. 学部(教養基礎、専門)及び大学院の外国語教育(英語)のすべての段階において、それぞれの段階に応じた外国人教師による英語会話、英語作文の指導を行った。

(2) 教材作成準備状況

  平成15年度、16年度も、教授及び教材作成・教材分析のための資料の充実に努めた。以下に平成15年4月から平成17年3月までに購入した主な備品等のリストをあげる。

 また、地域貢献の一端として、平成15、16年度においては実技センター外国語のスタッフと講座(英語コース)のスタッフが協力して出前授業(小学校英語活動に関して)、及び公開講座(@小学校英語活動の理論と実践について、Aドイツ語中級)を行った。