専門は数学教育学です。高校で教諭として3年間勤務していました。
数学を知るということはどういうことか。算数や数学の授業において何が起こり,子どもはどの様な活動をし, 数学として何を知っていくのか。そのような問題意識をもちながら研究を行っています。
少し堅苦しく研究内容を言い表せば,知識論や科学哲学を背景とし,教授学習における子どもの数学的活動の様子や価値観,授業における教師の役割を扱っています。
令和4年度から教職大学院の担当となりますけれども,研究の主たる方向が教育現象を解釈,分析する臨床的研究ということであり,これまでの研究が土台となっていきます。
なお,四年間,全国学力・学習状況調査問題作成・分析委員会委員を務めていました。
上越の自然の中で,共に数学教育を見つめ直し,新たな数学教育の進展に力を注ぎませんか。これまで指導した修士論文題名は次の通りです。
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小数の乗法と除法とにおける子どもの知識の構成過程について―子どもが比の三用法を活用していくまで―
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実験を伴う関数の授業における子どもの思考過程について~数学的モデリングに着目して~
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数学学習における相互作用過程に関する研究 ―Sfardの焦点分析を柱として―
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数学的活動における数学化の過程の研究―樹形図とベン図を通した確率の意味の形成をもとにして―
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割合の学習における児童の思考過程についての研究
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算数の問題における絵図を用いた解決過程についての研究
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中学校数学における証明の正当化に関する研究
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確率の授業における中学生の知識の形成過程に関する研究
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小数の乗法の授業における相互作用について
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概念的知識と手続き的知識とから見た比例学習における子どもの知識の形成過程について
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有用性のある教材を扱った数学授業における高校生の認識に関する研究
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議論のある活動における中学生の証明する過程について
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手続き的知識と概念的知識とから見た高校生の数学的知識の形成過程について
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尋常小学算術の内容を今日的にした文章題の子どもの解決過程について
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割合単元における子どもの知識の形成過程について―固執modelの発達と役割―
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関数学習における子どもの知識の形成過程についての研究―モデルの発達の様相についての考察―
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資料の活用単元におけるグラフ電卓を使用した中学生の数学的モデリングに関する考察
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中学生の証明学習におけるargumentationの様相に関する考察
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算数授業への参加に困難性をもつ子どもへの教師の手立てと子どもの活動の変容:子どもによる役割の獲得に着目して
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中学生による証明をする活動における思考過程に関する内言の様相
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グラフ理論を教材とした中学生による数学的知識の社会的構成過程
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相互作用による子どもの分数の知識形成と規範性の関係に関する研究
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数学的問題解決における「ひらめき」に係わるメタ認知の働きに関する研究
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算数授業における「練り合い活動」の構築と足場の働きに関する研究
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子どもの算数授業に対する態度とその変容:情意的領域を統合する新たな枠組みとしての態度への接近
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中学校数学における生徒の文字式の記号論的認識過程に関する研究:Presmegの記号論的連鎖を視点として
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数学授業における中学生の情意の生成とその様相に関する研究:メタ情意の働きに関連して形成される数学的な価値観に焦点を当てて
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算数授業における子どもの数学的知識の活用に関する研究-数学的モデル化過程に見られる推論と価値観に着目して-
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現実性のある場面における子どもの小数の乗法及び除法の知識形成過程についてーmodel の自己発達に着目して-
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中学校数学授業におけるメタディスコースの存在と様相に関する研究-変化の割合を教材としたデザイン実験を通して-
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中学校数学授業における子どもの情意の働きとその様相に関する研究:メタ情意とメタ認知の働きに着目した分析
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Y Engestromの活動理論から見た主体的・対話的な学びのある高校数学授業に関する研究
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社会的構成主義に基づく数学授業における教師の役割に関する研究
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非ユークリッド幾何学を教材とした中学校数学授業のおける子どもの理解に関する研究-前提の理解に着目して-
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中国の『普通高中課程標準』と日本の『高等学校学習指導要領』との比較研究-数学科に焦点を当てて-
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