研究テーマ

数学教育におけるメタ知識に関する研究

教師の明示的な数学的知識だけではなく,むしろ,暗黙的な教師の数学的知識の捉え方,見方が教師の教授行為に与える影響とその結果として生徒の学習に与える影響についての研究です。

これまで,主に,メタ知識の歴史的背景,認識論的側面,教育的側面,教授学的側面を文献解釈的方法によって考察し,メタ知識の意味とその重要性を明らかにしてきました。また,メタ知識を視点として,数学教育実践を批判的に検討しながら,その典型的な事例の開発を行ってきました。

数学の授業における相互作用の数学学習への影響に関する研究

最近では,上述の典型的な事例の開発の場を最も実践的な場である「教室における教師と生徒たちとの相互作用」に求めています。

メタ知識を視点としながら,主に,認識論的分析,マイクロエスノグラフィーの方法論,相互作用主義の考え方などを援用し,数学の授業における相互作用と数学学習,特に,メタレベルの学習との関係について研究しています。


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