5. ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)

 平地の都市部から山地の森林まで、樹木のある環境ならいたる所に生息している。市街地の街路樹や公園の木に営巣するようになったのは1970年代以降で、都市化への適応の例として注目されている。樹木の込み入った枝の中に営巣し、人里近くでは写真のようにビニールひもを巣材によく使う。繁殖期は昆虫食だが、秋冬の主な餌は柔らかい果肉を持った木や草の液果である。実は丸飲みされ、種子は糞とともに排出されるので、ヒヨドリによって分散される。また、ツバキの蜜を好んで吸い、花粉を媒介する。


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