7. ジョウエツトド (Eumetopias? sp.)

産地:上越市大淵 地層名:名立層
 写真は名立層下部(今から約400万年前~300万年前)より発見されたアシカ亜科の左下顎骨の化石で、雌の未成獣のものと鑑定されている。形態的にはトド属に最も近く、トド属の原始的な種であろうと思われる。トドの雄は体長3.2mにもなり、アシカの仲間では大型の部類に入る。また、現在ではサハリン以北の寒冷な海に生息している。名立層からは寒流系の貝化石が多く産出しており、ジョウエツトドも寒冷な海に生息していたと考えられる。


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