9. ニオガイ(Barnea manilensis)

産地:上越市国府団地 地層名:中門前層
 泥岩表面に丸い穴が無数に見られるが、これはニオガイという二枚貝の巣穴の入り口である。この貝は海岸岸辺近くの硬い泥岩に穴を掘り、生息している。このような、貝類を一般に穿孔貝(ボーリングシェル)と呼ぶが、穿孔貝には木に穴を掘る仲間もいて、岩石を掘る仲間は岩石穿孔性二枚貝として区別される。写真の場合には能生谷層(約1000万年前~500万年前)の泥岩が固結した後、隆起して陸上に顔を出し、今から数10 万年前にふたたび浅い海となった際に、掘られた巣穴である。


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