国語学講読B
Readings in Japanese Linguistics A

科目番号 3413 学期 前期 曜日・時限 木・3/
標準履修学年 学部3年 単位 L2 履修方法 選択
専攻・コース 教室 人208
科目区分 専門科目 専門科目 教科・領域教育専修 言語系コース 国語分野
担当教員 中里 理子
備考
履修条件 平成12年度以降入学者

授業概要・目標
テーマは「近代語による文章の成立」である。古典作品の文章と現代の文章の隔たりは大きく感じ
られるが、昔から現代まで、言葉はどのように変化してきたのだろうか。この授業では、近・現代
の文章の基盤が形成された過程を、語彙・文法・文体の面から考えていく。まず、古代語の特徴を
音韻・語法・文字表記・文体・語彙の面から広く概観し、その後で、古代語が近代語に移り変わっ
ていく様相を見る。合わせて各時代の文学史を広く学習し、代表的な作品(小説類)の一部を講読
して、古代語から近代語の成立及び近代語による文章が成立する過程を具体的に見ていきたい。ま
た、現代語の学習の一環として、言葉の使い方、敬語の問題にも触れる。
履修条件・注意事項
特になし
授業計画・内容
 1回 ガイダンス・・・授業の進め方、古代語と近代語について
 2回 古代語の特徴  上代の言葉の特徴と文学史
 3回    〃    上代の作品に触れる 
 4回      〃       中古の言葉の特徴(1)
 5回    〃    中古の言葉の特徴(2)と文学史
 6回    〃    中古の作品に触れる 
 7回 近代語の萌芽   中世の言葉の特徴(1)
 8回     〃    中世の言葉の特徴(2)と文学史
 9回    〃       キリシタン資料
 10回    〃       近代語の特徴
 11回 近代語の発達    近代の文学史と作品講読
 12回 近代語の形成  言文一致と共通語の成立
 13回 現代語の特徴  敬語の問題       
 14回    〃    語彙の問題
 15回 言葉の変遷について
成績評価の方法
授業への取り組み、レポート、試験等によって総合的に評価する。
教科書・参考書
沖森卓也編『日本語史』(おうふう)
その他、教材のプリントを授業中に配布する。