
公民教材開発論
科目番号 |
3462 |
学期 |
後期 |
曜日・時限 |
/木・3 |
標準履修学年 |
学部3年 |
単位 |
L2 |
履修方法 |
選択 |
専攻・コース |
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教室 |
人201 |
科目区分 |
専門科目
専門科目
教科・領域教育専修 社会系コース
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担当教員 |
鈴木 敏紀・松田 愼也・小田桐 忍 |
備考 |
平成16年度以後入学者用
平成18年度の「オフィス・アワー」(小田桐)は以下の通りです。
月13:00〜14:30,月14:40〜16:10,水13:00〜14:30,水14:40〜16:10
(会議・出張時等は除く。なお、メール等による質問・要望・相談等は随時可。) |
履修条件 |
平成12年度以降入学者 |
授業概要・目標
公民分野から法律学・経済学・宗教学の3分野の研究者が夫々5回づつ講義を担当し
各々の分野での教材開発の内容と方法について概説すると同時に、時代にマッチした新
たな教材の開発を試みる。
履修条件・注意事項
特になし。
授業計画・内容
第1〜5回 「法律学的思考について」(小田桐 忍)
1.日本国憲法と民主主義教育の歴史
若者の政治離れが問題視されて久しい。そうした若者層に政治への関心を呼び覚ます
ことは、政治教育の喫緊の一当為である。そこで、わが国の民主主義の青年期の勢いを
文献を通して、学ぶことにしよう。
2.合衆国憲法、フランス人権宣言、世界人権宣言
近代市民革命の有する法律学的意義を、合衆国憲法の制定会議にまで遡り、考えてみ
よう。憲法はアメリカ市民の心であると言われる理由が明らかにされる。そして、フラ
ンス革命及び現代に与えた影響を議論してみたい。
3.司法制度改革と裁判員制度
もはや裁判が人事とは言えなくなった。裁判員制度の導入が決まったからだ。そこで
欧米の陪審員制度の歴史を学びながら、裁判の本質を見極めたい。また、法廷傍聴のマ
ナーについても説明し、現場で子どもたちを引率するプロを目指そう。
4.わが国における法教育の可能性
わが国の社会科教育に「法教育」の視座を導入しようとするとき、私たちはどんな点
に注意しなければならないのか。その可能性について今一度検討してみたい。少年犯罪
の抑止は法教育のみが実現し得るのだ。
5.上越教育大学で公民科教育を学ぶ意義について
上越地域に根ざした公民科教材を開発する端緒を中村十作による人頭税廃止運動に求
める。中村十作記念館の訪問を通じて、その精神・理念・思想を探り、合わせて平和学
の基礎としての公民科教育のまとめとしたい。
第6〜10回 宗教学(松田 慎也)
第11〜15回 「循環型社会形成の取り組み」(鈴木 敏紀)
1.環境基本法と公害問題
2.循環型社会形成推進法と資源問題
3.資源有効利用促進法と廃棄物利用
4.地球環境問題と環境保全
5.全体のまとめ=各自のレポート
成績評価の方法
各分野ごとに試験又はレポート提出等によって行う。
教科書・参考書
必要に応じてその都度指示する。
第1〜5回(小田桐) 第1回目の授業時に教材コピーを配布する。