石器時代から古代ギリシアにいたる美術史を概観し、学校教育を念頭に置き、教材化を検討
する。石器時代については、抽象的・観念的表現及び自然主義的・写実的表現に着目し、美術
の起源と様式成立について考察し、古代エジプトについては、絵画にみられる観念的表現と彫
刻にみられる写実表現とを比較し、様式成立の必然性を宗教観から説明する。古代ギリシアに
ついては、抽象的図文から人間の表現が生まれてくる過程を辿り、古典期における理想的写実
表現、さらにヘレニズム期のバロック的写実主義の根源について、宗教観や様式発展の仕組か
ら説明する。

特になし。

１　オーリニヤック期、ソリュトレ期・・・・美術の始源
２　マドレーヌ期・・・・アルタミラ、ラスコーの洞窟壁画
３　中・新石器時代・・・・レヴァント美術、巨石文化
４　古代エジプト　�@宗教と美術
５　　　　　　　　�A絵画、彫刻、建築
６　古代ギリシア　�@原作とコピー、キュクラデス美術
７　　　　　　　　�Aクレタ・ミュケナイ美術
８　　　　　　　　�B幾何学様式
９　　　　　　　　�Cアルカイク
10　　　　　　　　�D厳格様式
11　　　　　　　　�E古典期
12　　　　　　　　�F古典後期
13　　　　　　　　�G陶器画
14　　　　　　　　�Hヘレニスム
15　　　　　　　　�I墓碑　　　　　　　　　　　

スライド鑑賞によるテスト。

澤柳大五郎著『ギリシアの美術』,岩波新書
澤柳大五郎著『様式の歴史』,美術出版社