
食科学実験A
Experiments in Nutritional Science
科目番号 |
3571 |
学期 |
後期 |
曜日・時限 |
/月・4, 月・5 |
標準履修学年 |
学部3年 |
単位 |
P2 |
履修方法 |
選択 |
専攻・コース |
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教室 |
自217・実205 |
科目区分 |
専門科目
専門科目
教科・領域教育専修 生活・健康系コース
家庭分野
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担当教員 |
光永 伸一郎 |
備考 |
平成16年度以後入学者用
オフィス・アワー(会議・出張時は除く):金 11:00〜12:00(研究室) |
履修条件 |
平成12年度以降入学者 |
授業概要・目標
家庭科で扱う「食」教材を,より深く理解するために必要な基礎実験を行う。
実験器具の取り扱いや,試薬の調製方法といった初歩的な操作を習得した後,五大栄養素の分析を
中心とした各種実験を展開する。
取り上げる材料や方法の原理については,いずれも「食科学AI」の講義内容に含まれており,講義
で得た知識を実験の理解に効果的に反映することができる。
また実験を通して,家庭科と他教科(生物・化学等)とのつながりを明確にとらえることもできる。
履修条件・注意事項
「食科学AI」を履修していること。履修していないものについては予習を要する。
授業計画・内容
(授業回数15回)
1.実験室における一般的注意,レポートの書き方,実験器具の種類
2.薄層クロマトグラフイーによる糖質の分析
・果汁飲料水に含まれる糖類を薄層クロマトグラフイーを用いて分析する
3.ソモジ−ネルソン法による還元糖の定量
・果汁飲料水に含まれる還元糖の量をソモジ−ネルソン法を用いて測定する
4.ローリー法を用いたタンパク質の定量
・穀類種子に含まれる可溶性タンパク質量をローリー法を用いて測定する
5.電気泳動法を用いたタンパク質の分析
・穀類種子に含まれる可溶性タンパク質をSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法を用いて分析する
6.酵素反応の測定(1)
・麦芽アミラーゼによるデンプンの加水分解を測定する
7.身近な食品からの核酸の抽出実験
・稲の緑葉から遺伝子の本体であるDNA(デオキシリボ核酸)を調製する
8.二次代謝産物の測定
・もやしに含まれるポリフェノールを抽出し定量する
9.ニンヒドリン法を用いたアミノ酸の定量
・もやしに含まれるアミノ酸をニンヒドリン法を用いて定量する
10.グルコースオキシダーゼ法を用いたブドウ糖,ショ糖の定量
・果実に含まれるブドウ糖とショ糖をグルコースオキシダーゼ法を用いて定量する
11.インドフェノール法を用いたアスコルビン酸(ビタミンC)の定量
・果実に含まれるビタミンCをインドフェノール法を用いて定量する
12.リンモリブデン酸アンモニウム法によるリン酸の定量
・穀類に含まれるリン酸をリンモリブデン酸アンモニウム法を用いて定量する
13.酵素反応の測定(2)
・もやしに含まれるプロテアーゼ活性を測定し,その至適温度や至的pHを確認する
14.PCRを用いたアルデヒドデヒドロゲナーゼ2遺伝子の遺伝子型解析
・材料となるDNAの調製と電気泳動
15.PCRを用いたアルデヒドデヒドロゲナーゼ2遺伝子の遺伝子型解析
・PCRと電気泳動
成績評価の方法
出席とレポート。
教科書・参考書
教科書:特に指定しない
参考書:フローチャートで見る食品分析の実際,幸書房,2003
新食品分析ハンドブック,建帛社,2000
生化学実験法,東京化学同人,1998
改訂3版「モデル植物の実験プロトコール」,秀潤社,2005
植物のタンパク質実験プロトコール,秀潤社,1998
新版「植物のPCR実験プロトコール」,秀潤社,1997
生物化学実験法1「還元糖の定量法(第2版)」,学会出版センター,1990
生物化学実験法7「蛋白質の定量法(第3版)」,学会出版センター,1990
生物化学実験法19「澱粉・関連糖質実験法」,学会出版センター,1986
生物化学実験法25「澱粉・関連糖質酵素実験法」,学会出版センター,1989
生物化学実験法26「植物ホルモン研究法」,学会出版センター,1991