幼小関連・教育セミナー I
Seminar on

科目番号 3718 学期 通年 曜日・時限 金・5/金・5
標準履修学年 学部3年 単位 S4 履修方法 選択
専攻・コース 教室 幼小関連資料室
科目区分 専門科目 専門セミナー 幼児教育専修
担当教員 木村 吉彦
備考 平成15年度以前入学者用。 1年間という長丁場である。「じっくり考える」習慣を身に付けたい。
履修条件 平成12年度以降入学者

授業概要・目標
 幼児期から児童期初期にいたる教育について,その基礎的な理論及び方法を教育学の古典
『エミール』から学ぶ。一冊の本をじっくり読むことで、「教育」の基本的なとらえ方や考
え方を自分のものにしてほしい。
科目番号5292幼小関連・教育研究セミナーと一体的に実施される。
履修条件・注意事項
古典をじっくり読む経験は貴重である。「考える」トレーニングのつもりで参加してほしい。
授業計画・内容
T.『エミール』を読む前に
 1/2.ルソーの生涯と著作
 3.禁書『エミール』
 4/5.ルソーはなぜ『エミール』を書かなければならなかったのか
U.『エミール』教育論の基本的性格
 6/7.『エミール』教育論の特徴
V.ルソー教育論概説-『エミール』第一編を中心に-
 8.自然主義
 9/10.三種類の教育
 11.自然の発達
 12/13.消極教育
 14/15.教育の目的と意味
W.『エミール』の教師論
 16/17.教師に求められる資質 
X.ルソーからペスタロッチーへ-継承と克服-
 18/19.「貧乏人は教育する必要はない」のか?
 20/21.生活が陶冶する
Y.『エミール』が私たちに問いかけているもの
 22/23.個人と社会の関係
 24/25.自然の教育=子どもの発達に従う教育
 26/27.学校教育の相対化
 28/29.討論会およびレポート作成
 30.レポート発表
成績評価の方法
出席を重視し、授業中の発言数等の受講態度や発言内容についても勘案し、かつレポートの
内容も合わせて吟味し、総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:ルソー『エミール』(上)(中)(下)岩波文庫 1964
サブテキスト:拙著『エミール』教育学入門 1999