★ 文字式でも「式と答え」

3+2 のような式は計算の手順であると同時に
数の表現の1つであると、気持ちを切り替えました。

これは文字の入った式でも同じです。

2 x+3 という式は、「2 にある数をかけてから 3 をたす」という
手順を表していると同時に、その結果として得られる数も
表しています。
その数が「2 とある数の積に 3 を加えたような構造をしている」
という、数の「仕組み」に関わるメッセージが込められているのです。

y3 という式であれば、 「ある数を 3 でわる」という手順、
つまりy÷3 という計算と同時に、
その結果として得られる答え(商)も表しています。

小学校5年の時に、2÷3 =23である ことを習ったと思います。
同じように考えれば y÷3 の答え(商)はy3という分数になります。

そして、このわり算とその答えである分数を同一視してしまうのです。

同じ式で計算手順もその答えも表すというのは、
少しいいかげんに見えるかもしれません。
でもリバーシブルの服のように、1つのものを
その時の気分で2通りに使える自由を手に入れたと
気持ちを切り替えて、うまく使いこなしていきましょう。