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概要

 学習臨床・授業研究コースは、我国の教育の動向を、中・長期的、グローバルに見据え、新しい教育方法、教育課程、学習過程を総合的にマネジメントする資質・能力を修得するコースです。アクティブ・ラーニングや ICTを活用し、児童生徒の学びの質を高める学習デザインや、総合学習、SDGs、国際理解に関する専門的理論知と実践知を修得し、全学習活動の基盤となるカリキュラム・マネジメントのできる資質・能力を備え、子供たちの主体的な学習と学習環境の充実に資する学習臨床的な研究能力を有する教員を養成することを目的としています。
 本コースでは、自ら社会・文化的、技術的ツールを活用し、教育の国際動向や、学校・家庭・地域環境など学びのフィールドの実際を捉える学修を行うとともに、学校教育の課題解決に資する学習臨床的な研究を促します。

国際理解・地域教育デザイン

 グローバル化の進展により学校や地域社会に顕在化してきた教育的な諸課題を対象として、国際理解教育のカリキュラム・教材の開発方法、同学習の科学的な分析と評価に関する研究方法を学び、フィールドワークや実践・演習を通じて実践的指導力と教育研究の基礎を修得する。具体的には、カリキュラム・教材開発研究法と児童生徒の発達・特性の理解、評価に関する研究方法を統一的に学ぶことで、教員としての実践的指導力と教育研究の基礎を培う。なお、本事業を履修することで、新潟県国際交流協会が認定する「国際交流インストラクター」として、小・中・高等学校等に出向き、ワークショップを行うことができる。

ICTを活用した教育・情報教育デザイン

 学校教育における子どもの情報活用能力の育成やICT活用などの教育の情報化に対応できる教師の力量形成をめざすために、ICTツールに関する知識、ICT活用スキル、ICTの教育利用、情報教育の実践力を高めるための基礎を、以下の内容を通して学ぶ。

フィールドアクティビティデザイン

 フィールドアクティビティ(校外活動)の必要性、デザインの視点、素材の理解について、特に野外で自然環境学習の素材探索を通して体験的に学修することで、フィールドアクティビティをデザインする基本的な知識と技能を習得し、参加・協力・体験型の学習を推進するための資質・能力を養成する。

探究型教科学習デザイン

 言語、数理、社会、自然を中心とする21世紀型スキルに基づく思考力、判断力、表現力を育成する、学習環境のデザインについて考えていく。教科のアイデアを用いて環境と相互作用的に関わる学習、あるいは教科の知識を探究的に学ぶ学習について、そのデザインに資する諸研究に触れるとともに、自らがそうした学習を経験することで、学習者の視点を持ちながら学習環境をデザインするための基礎の獲得を目指すものとする。

学習臨床カリキュラムデザイン

 学習研究とカリキュラム研究の国際動向をふまえ、子どもの学習場面や学校に密着した学習過程のデザイン、カリキュラム開発と評価、基盤となる学習観について学ぶ。

アクティブラーニングと学習研究

 アクティブラーニングは、学習者の認知的活動を活性化させ深化させる学びの方法である。本授業では、アクティブラーニングと総称される様々な教育方法やその理論的背景と実践事例をアクティブラーニングの手法を用いて学ぶ。
 また、アクティブラーニングを用いた授業における学習過程の分析/評価の視点と方法の理解を深め、学校教育における実践のあり方を学修する。
 アクティブラーナーとしての学修と、アクティブラーニングのデザイナーとしての学修の双方を学ぶことを通して、理論と実践の双方から適切に教育方法を選択する力量を形成する。