教科教育・教科複合実践研究コース 人文・社会領域国語分野

開設授業科目例

文学教材の読解と開発の理論と実践

 文学教育の意義や読解の種々の方法を理解し,具体のテクストを解釈することで,受講者が文学教材の読み方や教え方の能力を養い,教育現場で実際に活かせるようにします。汎用的能力を養うための具体的手立てや歴史・文化と関連づけた教科横断的な学びの実践手法等の修得も目指します。

書写指導と文字を書くことの理論と実践

 書写および文字の学習において求められる資質・能力を,情報機器が普及した時代に適した形で踏まえ,授業デザインについて検討します。さらになぜ筆順を学ぶのか,どうしたら整った字形になるのかなど,持ち方・点画・書字速度など教科内容の理論を明らかにすることで実践力とします。

国語科教育実践研究

 教科教育としての理論を専門的に学ぶことにより,国語科における学習指導のあり方について検討を加えます。教育研究の進め方,研究の主題・対象・方法の設定についての概説を行い,話す・聞く,書く,読むの各言語活動に即した事例研究,授業研究のあり方や方法論について検討します。

語彙・文法の授業における理論と教材化

 中等教育で学ぶ日本語の構造的側面に関する理解を深めながら,その知識を現実の言語使用の場に応用する方法について学びます。それにより,日本語の語彙・文法を身近な言語事象の中から見出す力を養います。併せて,語彙・文法の効果的・実践的な授業法を具体的に構想することを目指します。

日本古典文学の解読と教材研究

 中古・中世の代表的な3つの古典作品を取り上げ,その表現・内容・文学的価値等を多角度から分析し,精細な読みを可能にする技術を身につけるとともに,それらの作品を国語科教材としてどのように扱うか,そしてどのようにより高度な古典の授業を展開するかを学びます。

文学教材及び説明文教材読解の理論と方法

 小・中・高等学校の国語科教材文を実際に用いながら,どのような観点から読解を試みれば,児童・生徒がわかりやすく納得できる授業展開に結び付くのかを具体的に学びます。テクストは教科書各社の教材文を用いるので,特定の会社や教材だけには拠らない読解力を培うことを目指しています。