図・表の書き方

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図表の作り方の基本

 文字・数字と縦横罫線だけで構成されるものを「表」,それ以外のグラフやフローチャートなど,不定形なものはすべて「図」と呼ぶ。

 図・表は大きなものでも小さなものでも,必ず原稿用紙1枚に1つの図表を書くようにし,そのページには本文を書かない

 文献から引用した図表には,その出典(著者名,出版年,所在ペ―ジ)を( )内に明示する。

 図と表の内容は,原則として重複しないようにすること。実験結果を示すときは,表の方が情報量が多いので,表を優先する。図は,交互作用を説明するときなど,特徴的な結果を強調する場合に用いるとよい。

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図表を挿入する位置

 図表を使うときは,必ず本文でその図表に言及しておく。本文で何の説明もなく,図表だけが示されることがないように。

 図表を挿入する位置は,本文でその図表に言及した直後のページが望ましい。

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表を書くときの注意

 表には,に通し番号とタイトルを記す。(Table 1または表1)

 番号は,論文全体の通し番号にするか,章ごとの通し番号(Table 1-1 の形式)を用いる。

 罫線は,いちばん上の罫線(タイトルの直下にある)のみ太罫で書き,それ以外の線は細罫で書く。タテ罫はできるだけ用いない。

表の説明
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表中の数値の書き方

 「結果」などで,数値を表示すときは,次の点に注意すること。

小数点以下の桁数をそろえる
小数点以下何桁まで記載するかは,全体の桁数ともかかわってくるので,はっきりしたきまりはないが,おおむね3桁か2桁が目安と考えていい。平均値は3桁,SDは2桁というような不統一は見にくいので,表示する桁数は各数値でできるだけ統一する。また,偶然割り切れた数値も,桁数を合わせるために0を付加して示す。(たとえば,24を24.00と表記して,桁をそろえる)

小数点の位置を,縦方向でそろえる
小数点の位置が不ぞろいだと見にくいし,数値の大小を見誤ることもあるので,タテに位置をそろえて示す。

・すべて1未満の数値は,最初の0を省略できる
相関表や因子分析の負荷量など,すべて絶対値1未満であることがわかっている場合は,「0.753」と書かずに「.753」と書く方がスマート。
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図を書くときの注意

 図には,に通し番号とタイトルを記す。(Figure 1または図1)

 番号は,論文全体の通し番号にするか,章ごとの通し番号(Figure 1-1 の形式)を用いる。番号は,表の番号とは別。

 図は黒一色で書く。これは,あとの人が論文に興味を持ってコピーするときのため。元はカラフルな図でわかりやすくても,モノクロコピーによって,どのグラフ線も区別がつかなくなってしまったら意味がない。

 グラフで複数の線を区別したい時は,色のちがいを使わず,実線・破線等で区別する。また,グラフはできるだけ大きく,またできるだけ太い線を使って書く。これも,あとの人が縮小コピーをかけたときに,グラフの線がつぶれてしまわないようにするため。

 グラフを書くときは,縦・横軸のラベル,縦軸の数値の単位など,必要な情報を忘れずに記入すること。

図の説明
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