先端教科・領域開発研究コースの4つの領域

小学校英語
 


 
 小学校英語の領域では,小学校(高学年)における外国語(英語)の教科化に伴う,最先端かつ専門的な能力や知見に基づく授業設計とその実施,及び評価ができる教員を養成します。そのためには,英語教育学における理論的・実証的な研究成果を基に,児童が主体的に学ぶことができる環境調整を行うための高度な英語力,専門性及び実践力の獲得を目指します。
 さらに,小学校における外国語(英語)学習に伴う中学校や高等学校の外国語(英語)指導の変化に対応した,新しい授業設計と評価ができる専門的な能力と知見をもった教員を養成します。
 

プログラミング
教育


 
 私たちの生活に身近な物がインターネット経由で結びつき(IoT),それらを人工知能(AI)が適切な判断を行う時代が到来しています。急速に社会や産業の構造が変化していく中で学校教育に求められるのは,与えられた課題を効率よくこなすだけでなく,自分なりに試行錯誤しながら新たな価値を生み出すことができる児童生徒の育成です。そのためには,教師自らが人・自然・地域・文化・学校など様々な関わりを通して,幅広い知識と高い実践力を身に付けることが重要です。
 本領域では,学校現場における現状と課題を自ら発見し,プログラミング教育等を通して,積極的に学校課題の解決に寄与できる教員の養成を目指しています。
 

教科横断・教科
実践開発


 
 「教科横断・教科実践開発」では,各教科等を横断する教育実践の立案や構想とともに,最先端の専門諸科学の知見を動員・応用するという観点に立脚した指導法の研究や教材の開発を行いながら,多様な教育課題に対応するための資質・能力の高度化を図ります。教科等の固有の専門性を高めることに加え,異なる教科等の相互の連携・横断(同一校種における異なる教科等間の連携・横断:例えば,国語と体育,体育と特別支援など),さらには,小・中・高等学校における校種間の接続(例えば,算数と数学,小中社会と高校日本史など)を体系的に構想し,現代社会が生み出す複雑で多様な現象に対して挑戦的に課題設定を行い,創造的・協働的にその解決を図ることができるような具体的で実践的な支援・指導を行います。
 

学習支援
 


 
 現在,わが国では共生社会の実現のために,インクルーシブ教育システムの構築が求められています。「学習支援領域」では,小・中学校等においてインクルーシブな学習環境をつくり,特別な教育的ニーズのある子どもに対して個に応じた学習支援ができる教員の養成を目指しています。そのために,様々なアセスメント等に基づく的確な個別の指導計画作成,通級指導教室における自立活動の時間の指導とそれを踏まえた各教科等の指導,個に応じた学習を支援する教材教具の開発,合理的配慮・ユニバーサルデザインの考え方に基づく授業づくり等について,教師・保護者・医療や福祉等の関係機関とのチームアプローチを視点に実践的に学びを深めます。このことを通して,特別な教育的ニーズのある子どもたちの可能性を最大限に引き出すことのできる実践的指導力を高めます。