授業
カリキュラムの概要

教職大学院の授業は,大きく「共通科目」・「コース別選択科目」・「実習科目」の3つから構成されます。またコース別選択科目の中には,「プロフェッショナル科目」と学校実習に関わる「学校支援リフレクション」「学校支援プレゼンテーション」の授業があります。
共通科目は,教職大学院全体で共通に設定されており,どのコースの授業でも自由に受講できます。しかし私たちのコース・領域のテーマである「現代教育課題研究」の見方・考え方を,院生のみなさんによりよく理解してもらうため,できるだけ本コース・領域で開講した科目を受講するよう,推奨しています。
またプロフェッショナル科目では,子どもたちの多様な発達をみとり,様々な教育連携を具体的にデザインし実践するための科目と,その基盤となる,学校教育や子どもの発達の全般にわたる幅広い知識を学ぶ科目を開講しており,学校支援フィールドワーク(学校実習)にも役立つ内容となっています。
共通科目

共通科目は5領域から構成されており(表1参照),18単位が必修です。
発達と教育連携領域では,領域2以外の4領域で2科目ずつ各4単位分の授業科目を開設しています(領域3は道徳・生徒指導領域の開設科目を利用します)。領域2は1科目2単位です。これらの科目をすべて履修すれば,必修単位は満たせます。他科目の履修も可能ですが、本領域の見方・考え方をよりよく理解するためにも,本領域で開講している科目を優先して履修してください。
- なお,1年制プログラムでは、「領域4:学級経営及び学校経営」4単位を含み12単位以上が必修です。
表1 開設授業科目(共通科目)
領域1:教育課程の編成および実施に関する科目 | 子どもの発達と学校のカリキュラム |
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社会に開かれた教育課程のマネジメント | |
領域2:教科等の実践的な指導方法に関する科目 | 多様な子どもに応じた授業の構成 |
領域3:生徒指導および教育相談に関する科目 | 生徒指導の理論と実践A-道徳教育・特別活動・学校教育相談・キャリア教育の視点から- (道徳・生徒指導領域科目) |
生徒指導の理論と実践B-いじめ等先端課題の理論と実践(道徳・生徒指導領域科目) | |
領域4:学級経営及び学校経営に関する科目 | 学級・学校の集団力学と経営実践 |
教育の経営と社会 | |
領域5:学校教育と教員の在り方に関する科目 | 教育の国際的動向と教育連携のデザイン |
社会の変化に応じる教員の役割 |
コース別選択科目

学校支援リフレクションI・II,学校支援プレゼンテーションI・IIの4科目各2単位合計8単位は必修です。リフレクションIは、学部の実践セミナーと合同で,本領域の研究アプローチの基本を学ぶ科目です。またプレゼンテーションI・IIでは、各研究室に分かれて,学校支援フィールドワークに関するゼミを行いますが,定期的に全体でのプレゼンテーション(経過や成果の発表)の機会を設定しています。
プロフェッショナル科目は,5科目10単位以上の取得が修了要件です。プロフェッショナル科目では,教育学と心理学の幅広い専門性にもとづいて,子どもたちの多様な発達をみとり,様々な教育連携を具体的にデザインし実践するための科目と,その基盤となる,学校教育や子どもの発達の全般にわたる幅広い知識を学ぶ科目を,多数開講しています。
- 1年制プログラムは16単位以上が必要で,そのうち教育経営総合演習I・IIを必ず履修することとしています。
表2 開設授業科目(コース別選択科目)
学校支援リフレクション | 現代教育課題研究リフレクション I(発達と教育連携) |
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現代教育課題研究リフレクション II(発達と教育連携) | 学校支援プレゼンテーション | 現代教育課題研究プレゼンテーション I (発達と教育連携) |
現代教育課題研究プレゼンテーション II (発達と教育連携) |
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プロフェッショナル科目 | 子どもの認知発達論 |
発達と教育の評価 | |
動機づけと学習 | |
教師と子どもの社会心理学 | |
現代の教師と教育の哲学 | |
構造変動の教育社会学 | |
排除と包摂の教育社会論 | |
グローバル化と教育 | |
教育とジェンダー特論 | |
教育環境デザイン特論 | |
教育法規の理解と学校における実践 | |
学校組織連携論 | |
学校危機管理論 | |
教育組織マネジメント | |
現代の教育改革とビジョン | |
カリキュラム・マネジメント | |
外国につながる複言語複文化の子どもたちの教育支援 | |
SDGsに対応したワークショップの理論と実際 | |
教育研究における質的研究方法論 | |
教育経営総合演習Ⅰ | |
教育経営総合演習Ⅱ |
実習科目
実習科目は,学校での実習を単位化したものです。10単位が必修で,ストレート,現職院生は,それぞれに該当するI・II各5単位を履修します。
- 1年制プログラムの院生は6単位が免除され、フィールドワーク(特別)のI・IIをM1で履修します。
表3 開設授業科目(実習科目)
学校支援 フィールドワーク |
学校支援フィールドワーク I (ストレート) |
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学校支援フィールドワーク II(ストレート) | |
学校支援フィールドワーク I (現職) | |
学校支援フィールドワーク II(現職) | |
学校支援フィールドワーク I (特別) | |
学校支援フィールドワーク II(特別) | |
学校支援フィールドワーク(特別:教育経営) |