これまでは、数をものの個数などの多さや、
長さなどの大きさを表すことに使ってきました。
それからすると負の数、つまり
より小さい数というのは
しっくりきません。
ここは気持ちを切り替えて、数の見方を調整しましょう。
算数でも5年や6年の時は、数についての計算を数直線の
上で考えることが多かったと思います。実は、小学校1年
や2年の時でも、大きな数を学習する時は数直線で確認を
していました。負の数を考える時は、まずはこの数直線の
上で数を考えてきたことを出発点にした方が楽でしょう。
算数では数の学習を多さや大きさを表すことから始めたので、
数直線でも は出発点であり、
左端にある行き止まりの場所でした。
負の数を考える時は、この行き止まりにとらわれずに、
数直線で の
左側にも数の世界を広げることを
イメージしてみて下さい。
そして、 は行き止まりの場所では
なく、2つの世界が
出会う基準となる場所だととらえなおしてみて下さい。
ただその2つの世界がスムーズにつながらないのでは、
生きづらくなってしまいます。
の左側に数の世界を
広げる際、中学校では新しい左側の世界が、
今まであった
の右側の世界と、
うまく共存できる
ように左側の世界を
作っていきます。
強引に左側に広げたようですが、こうすることで
メリットもあるのです。
共存できるように作っていく工夫や、
そこから得られるメリットを味わってみてください。