英語教育
原理・方法・教材などの各分野について、他の関連諸科学からの視点も取り入れながら、国内外の文献を読み、専門的に学びます。第2言語習得(文法の習得、コミュニケーション能力、方略など)、4技能(リーディング、オーラル・コミュニケーションなどの理論と指導)、教材研究、児童英語教育関連の授業が開講されています。なお、小学校における英語活動・習得、中学校・高校における実践的コミュニケーション能力の育成、読解・文法指導など、現場の諸課題に対応できるように研究を進めます。さらに、「教育実践場面分析演習」では、4技能の指導と評価を核として、言語とコミュニケーションに関する関連諸科学の理論と実践(例えば、小学生から成人を対象にした英語教育、授業分析、英語学・文学と英語教育との関連)を対象に討議を行います。
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小学校英語教育
「小学校英語教育分野」では、小学校における英語の教科化の動きに備え、「小学校英語教育特論」と「小学校英語コミュニケーション演習」を開講し、「小学校英語」の理論と実践に基づいた専門知識の提供をしております。我が外国語講座は,小学校・中学校・高校との一貫した連携指導体制を確立することができ,小学校英語及び英語教育分野における先導的な役割を果たし,地域の中核となれるよう目指しています。さらに、小学校英語教育に興味のある人々を対象に「小学校英語教育」セミナー、出前・公開講座の開催をするなど地域との連携にも力を入れ、小学校英語教育のスペシャリストの養成に取り組んでいます。
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英語学
英語学の世界では、「文法」は教育現場で使用される教科書や参考書で説明されているものとは異なります。我々が話したり聞いたり、また声には出さなくても物事についてあれこれ考えたりする際に無意識に使用する言語知識のことを指します。人間の言語知識とは何か、そしてそれはどのようにして習得・使用されるのかについて、主として第二言語英語に焦点を当てて考えていきます。授業では、英語の文の語順や構造といった基本概念を学びながら、小・中学校段階の、また高校での文法指導がどうあるべきかについて実践も交えながら体験的に学びます。言語知識の使用という観点から学校現場でのテスト問題についても検討します。そして第二言語英語学習者の英語の発達を上手く支援する方法を探ります。英語音声学の授業では、英語の発音について扱います。英語の母音・子音の発音方法を学ぶだけでなく、音声を分析する手法や英語の音声に見られる法則についても学びます。
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異文化コミュニケーション
現代のグローバル化社会位において、異文化理解マインド及び異文化コミュニケーション能力を持った人材育成が求められています。異文化コミュニケーション分野では「異文化」、「コミュニケーション」等の基礎概念の意味を深く、批判的に研究します。具体的には多文化社会における英語による異文化コミュニケーション、学校での英語学習、及び関連諸科学(社会言語学、言語社会心理学、異文化間比較語用論等)について考察を深め、会話方略、丁寧さ、異文化理解、世界諸言語、動機づけ、アイデンティティー等の具体的な研究課題について理論と実践の両面から研究を行います。英語教育との関連では、小・中・高の段階において、生徒が様々な異文化コミュニケーションの場面で適切に対応できるよう、学習項目を導入・展開する際のオーセンティックなコンテクスト設定及び教材作成を行います。
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