5.卒業時における「教職実践演習」新設・必修化

4年次 「教職実践演習」のコンセプト

1 基本コンセプト

 学部授業科目「教職実践演習」は,大学4年間で学んだ学習知と教育実習等で得られた教科指導力や生徒指導力等の実践知との更なる統合を図り,使命感や責任感に裏付けされた確かな実践的指導力を有する教員としての資質の構築とその確認を行うために開設しました。

2 授業科目の単位数及び授業方法等

 (1) 開設時期:平成19年度
 (2) 単位数:2単位(選択)
 (3) 授業形態:演習,通年不定期
 (4) 履修年次:学部4年次

3 平成19年度の授業科目指導体制

 (1) 履修予定者の想定
  30名程度(前期:10名1グループで3グループ編成)
 (2) 指導教員体制
  @ 現場教員経験者
  A 教職に関する科目の授業担当教員
  B 各教科の指導法の担当教員

4 授業科目の具体的目標

 中央教育審議会答申でのモデル案では,教員として求められる次の4点が目標として謳われています。 
  @ 使命感や責任感,教育的愛情
  A 社会性や対人関係能力
  B 幼児児童生徒理解や学級経営力
  C 教科・保育内容の指導力
 本学では,実践的で臨床的な課題に対する学生の「表現力」,「判断・思考力」,「表現内容」,「教職基礎知識」等から四つの目標を評価することにしました。

5 シラバスの内容と目標との関係

シラバスの内容 授業枠 教室 目標との
関連
(1) ガイダンス
 プログラムの説明,資料の配布,課題の提示,各授業の到達目標の提示と学生による自己目標の設定,評価
4月 大教室1  
(2)学級経営における臨床場面での教師の対応
 (ロールプレイング)

 ア 場面に応じた教師としての話し方
  (2時間連続)
 イ 場面に応じた教師としての板書
 ウ 日常的に発生する学級内の問題に対して
  ロールプレイングを行い,その後どう対処すべき
  か討論する。
5月@A
6月E
小教室
約3
@AB
(3) 講義「教育現場での特別支援教育の現状と
 教師の課題」
6月B 大教室1 @
(4) 教育課題解決への教師としてのアプローチ
 (集団討論)

 (2時間連続)
6月CD 小教室
約3
@AB
(6) 後期ガイダンス
 教職基礎知識テスト及び前期の評価と補習
10月F 大教室1
小教室
約3
@
(7) 講義「児童一人一人が所属感,効力感を
 感受する学級経営」

 講師:上越市教育委員会指導主事
10月G 大教室1 B
(8) 意見発表「私の学級経営方針」
 発表後に意見交流と助言指導
10月H
(+追試1)
大教室1 @B
(9) 授業設計と模擬授業:5時間
 ア 研究題材の提示
 イ 授業展開構想の発表
 ウ 模擬授業
10月I
11月JKLM
小教室
約5
C
(10) 総合的な学習の時間の年間展開構想の
 立案と発表

 ア テーマの設定
 イ 年間展開構想の提出
11月N
(+提出)
大教室1 C

*「総合インターンシップ」(9〜11月・12月)を履修する学生は,G〜Nについて「総合インターンシップ」の課題研究の提出を持って替えてよい。
*(9)の10月末〜11月はセミナー(ゼミ)形式とする。