記録編 ピッツバーグ 2/4
ペンシルバニアの公立学校への訪問
2Schools We Visited in Penn.
新潟市立二葉中学校 津村 誠
(2) 生徒の学習活動 (9年生の例)
○ 選択肢の多い履修科目
[1] 普通科
英語、公民、数学、理科、外国語、体育、選択(2科目)の計8科目。
[2] 工業科
英語、公民、数学、理科、体育、選択(3科目)の計8科目。
[3] 商業科
英語、公民、数学、理科、情報、体育、選択、職業の計8科目
外国語は、フランス語、スペイン語、ラテン語から1つ選ぶことになっている。
これらのコースを途中で変更したい場合は、その学年の7月1日までに親と学校と本人とで相談の上、来年度から可能である。
どの学科にも共通して、ある教科に対し、強い意欲や高い知識を有すると認められた生徒は「特別学習課程」で学習することができる。
 (3) 生徒の学校生活 (生徒手帳より)
○ 罰金規定もある分厚い生徒手帳
予鈴
始業
H.R.
1限
2限
3限
4限
5限
6限
昼食
7限
8限
部活動
7:30
7:32
7:32〜 7:37
7:41〜 8:25
8:29〜 9:11
9:15〜 9:57
10:01〜10:43
10:47〜11:28
11:32〜12:13
12:17〜12:47
12:51〜 1:33
1:37〜 2:20
(週に3回)
 毎年、生徒に渡される生徒手帳はA5版で142ページにも及び、59ページまでが、「生活の手引き」で後半83ページ分が「行動の記録」として書き込み式になっている。
 「生活の手引き」の内容はトイレの使い方等、学校の設備の使用に関すること、セクハラやタバコ等についてのルール、学習の目標設定など、生活の充実・向上に関すること、また、家出や摂食障害など心身の健康維持に関することだった。
 それぞれの項目に対し諸注意と罰則が細かに記載されていた。因みに、タバコはその所持を含めて、「停学と50ドルの罰金」である。
 「行動の記録」には、カレンダーに学校行事が記載されていて、生徒が計画を書き込めるようにてある。毎週のはじめに、生徒のやる気を引き出すような一言が書いてあって、とても「アメリカ合衆国」を感じた。例:「GREATを夢見る君にとって、goodの現状のままで十分だろうか?」生徒は、最後のページに署名をして、全て納得したことを示し、学校に年度始めに提出することになっている。
   (4) 参加者の感想から
生徒のリーダーや教師の指導の下、整然とそして生き生きと活動している姿には驚いた。
緑に囲まれた広々としたところで生活していれば、心も広くなり良い考えも生まれるだろう。
図書館の掲示にベル着席や忘れ物の注意とともに、「ガン持ち込み禁止」もあって驚いた。