テーマ別編 中学校 2/6
中学校社会科公民的分野における「写真」の教材化について
上越教育大学・院 社会系
(上越教育大学学校教育学部附属中学校) 釜田 聡 
3.写真の教材化に向けて
 2の「写真教材の活用」を受け、生徒の実態把握を在籍校の3年生1クラスで試みた。
 アンケート調査は、平成10年10月14日(水)に実施した。主な項目及び結果は次のとおりである。
図1 好きな国 図2 嫌いな国
図3 アメリカは好きですか? 【好き、どちらかと言えば好きと答えた理由】
 自由が多い12名、音楽が好き3名、ハリウッド映画3名、楽しそう2名、夢がある2名、ホームステイの経験2名、あこがれ2名、その他
【嫌い、どちらかと言えば嫌いと答えた理由】
犯罪が多い、銃、環境破壊、人種差別、ごうまん、大気汚染、よく知らない、性格的に合わない

   アンケート調査の結果や生徒個々に聞き取り調査を行った結果、次の生徒の実態が明らかになった。
図4 アメリカといえば? ○ 生徒の約80%がアメリカに好印象を抱き、約50%の生徒が三つの好きな国の中にアメリカを選択している。
○ 生徒のアメリカについての認識は、マスメディアを通して得られる断片的な情報が大部分である。
○ 日本とアメリカとのかかわりの中で、比較しながら、あるいは関連させながら考えることができる生徒は少ない。
以上のことを踏まえ、次のような写真教材を使った授業構想を考えた。