算数ではともなって変わる量について学習しました。
水槽に入れた水の量がふえると、それにともなって
水の高さも変わるとか、
自動車の走った時間が経過すると、それにともなって
走った距離も変わるといった関係です。
中学校の数学ではこうした量の変わり方をより詳しく
調べるために、2つの量の値を結びつける
仕組み
に
注目します。そして1つの量の値を決めると、
この仕組みを通して別の量の値が決まる、と考えてみます。
このように1つの値が別の値によって決まっていくと
考えてみるのが、関数の考え方です。まずは、
一方が他方によりどう決まっているかをもとにして考える、
と気持ちを切り替えてみましょう。
数学では量よりもその値である
数自体に注目
するのでした
が、ここでも、算数のように量そのものを調べるという
よりも、その値である数自体の決まり方に注目しています。
その値がどんどん変わるので、それを数字で表すことが
できません。そこでその変わっていく値を、文字で表す
ことになります。
このどんどん変わる数を表した
文字
が変数です。
こうして関数では、2つの変数
,
の関係、つまり
変数 が
変数
からどんな仕組みで決まっているかを
調べることになります。そして、2つの変数を結び
つける仕組みの違いにより、違った関数が現れます。
仕組みの違いがそれに応じた変化の仕方を生み出します。
を変化させた時の
の振る舞い方を、
その仕組みが
決めるのです。
皆さんのまわりの変化している数値が、別の数値によって
決まっているのではと、つまり別の数値の関数「として」
ちょっと考えてみませんか。