修了生の声
令和5年度修了生
忠 嘉代子 (現職派遣:新潟県)
急激な社会変化の中、教育の転換が求められているこの時期に教職大学院で学び、貴重な時間を過ごさせていただきました。理科の専門的知識を増やせたこと、理科教育の理論を学べたこと、実践を通して新たな課題を見いだせたことなど今後、学校現場で役立つことばかりでした。また、研究してきたことを論文という形で残すことができたことも、私にとって大きな成果となりました。研究や実践を通して研究室の皆様と討議し、多面的に物事を見つめ考えることに打ち込むことも楽しい時間でした。大学院で得た物事の見方や考え方、表現の仕方は、これから出会う子どもたちと理科を楽しむための武器になると感じています。「科学は素敵!魅力的!」と思える子どもたち、先生方が多くなるようにこれからも理科教育に貢献していきます。
令和4年度修了生
二瓶 美生 (現職派遣:新潟県)
「挑戦」。振り返ると、この2文字が2年間の大学院生活を表しています。授業での様々な実験や観察、プラネタリウムでの解説や動画編集、ホームページ作成、アンケート調査とその分析など…。たくさんの挑戦を積み重ね、とても楽しく、充実した時間を過ごすことができました。初めて挑戦することも多くありましたが、新しい知識を学ぶことができ、その1つひとつが私の大切な財産となりました。この挑戦を支えてくださった理科コースの先生方、仲間にとても感謝しています。
これからもいつまでも「挑戦」する心を忘れずに、歩んでいきます。
令和3年度修了生
長谷 一弘 (現職派遣:新潟県)
年齢を重ねれば重ねるほど,学びたいこと,学ばなければならないことが増えてきました。現場を離れて研究に没頭できる機会をいただき,大学院で様々なことを学びました。ひとりで物事を考えると偏った見方をしてしまいがちです。自分とは考え方が違う仲間と先生方との議論を通して,自分の偏った見方を修正することは意義のある経験でした。また,CST(Core Science Teacher)の研修では,社会教育施設や理科センターでの実習,異校種での授業実践などを行い,より実践的な学びを得ることができました。研究などにおいて,どこへ向かえば良いか迷ったときには仲間,そして先生方との議論が私を支えてくださったと思います。これからは,大学院での学びを,勤務校そして地域に還元できるように精進していきます。
令和2年度修了生
松本 隆行 (現職派遣:東京都)
私は高等学校の教師として働ける年齢の真ん中で上越教育大学に通わせていただくことになりました。自ら希望した進路とはいえ、入学前は様々な不安がありました。大学院の授業に付いていけるのか、修士論文研究でつまずかないか、20代の「若者」とうまくコミュニケーションをとれるのか。終わってみればいずれも杞憂でした。それは先生方や学生の皆さんの温かい支えがあったためですが、もう一つ、不安に思う暇もないほど充実していたからだと思います。大学院にいる全ての人が研究に心血を注いで取り組んでいて、その雰囲気に浴するうちに私の中にある研究観と理科教育観は一変しました。
2年間は長いです。しかし、教師人生から見ればあっという間です。修士課程は間違いなく転機になります。広い学び、深い学びを得て、自分の力で専門性に変える。そんな2年間を過ごしてみませんか。
令和2年度修了生
小田川 琢郎 (岐阜県:小学校教諭)
私は、学部時代を含めて合計5年間上越教育大学の「理科コース」で学ばせていただきました。大学院への進学を決めたのは、天文学の研究を続けたいという思いが強かったからです。そして非常に楽しく、充実した2年間を過ごさせていただきました。学校教育深化コース(文理深化(理科))では、高い専門性を持った各分野の先生方から手厚い指導を受けることができ、自分の興味に合わせて好きな研究を思い切りすることができます。研究室の先生方や学生、他大学の研究者の方との議論は私にとって非常に刺激的で有意義なものでした。
また大学院では、研究の他にも学校・学外実習、CSTプログラムを受講しました。学外実習は地域の科学館で行わせていただき、大学生活では味わえない多くの貴重な体験をすることができました。
理科コースで学んだことを生かし、科学に興味を持ってもらえるような授業のできる先生になりたいと思います。
令和元年度修了生
大谷 昌弘 (現職派遣:新潟県)
現職派遣として2年間,大学院での授業や研究,研修を通して理科教育と向き合う時間を過ごすことができました。授業では,各領域に関する専門的な知識を学ぶとともに,共
に学ぶ仲間と議論しながら理科教育に対する考え方を磨くことができました。CST養成プログラムでは,野外観察や附属小学校における授業実践,社会教育施設や理科教育センターでの実習等,具体的かつ実践的な研修を通して理科に関する指導について学ぶことができました。また修士論文に関する研究では,理科教育における課題について先行研究を調べたり,先生方との意見交換に時間をかけたりしながら,研究を進めることができました
。研究での考察を導き出すことは大変でしたが,納得するまで追究することができました。
現職派遣の仲間や教師をめざす学生,先生方との対話を通して,理科教育について改めて考えることができました。ここで学んだことを生かし,地域に貢献していきたいと思います。
令和元年度修了生
稲川 優太 (群馬県:小学校教諭)
私は、理科の専門性をさらに深めたいと思い大学院に進学させていただきました。大学院では、物理・化学・生物・地学・理科教育の5分野を満遍なく学習することができます。先生方も学生に寄り添ってくださるので、安心して有意義に研究に臨むことができました。CST養成プログラムでは社会教育施設の見学や理科センターでの教材づくり、また、実際に小中学校で理科の授業も行うことができます。理科の面白さを再発見し、現職の先生方からも意見をいただけるので非常に貴重な経験となりました。大学院では先生方をはじめとし、現職教員、院生、学部生との関わりが多いので様々な考えを持つ人たちに出会うことができます。この経験を生かして、皆から信頼される専門性の高い教師を目指したいと思います。
平成30年度修了生
関谷 忠宏 (現職派遣:新潟県)
現職派遣として大学院で研究をする機会をいただき,多くの学びを得られた2年間でした。自然系教育実践コースの講義では,物理・化学・生物・地学・理科教育それぞれにおけるエキスパートの先生方から高い専門性とそれを授業で生かす理論を学ぶことができました。また,私が受講したCST養成プログラムでは,様々な社会教育施設での実習,授業研修,理科教育センターでの実習など,様々な面において理科教員としての力を高めることができたと思います。さらに,2年間かけた修士論文に関する研究では,じっくりと自然事象と向き合い研究をすることができました。この3点は,上越教育大学の大学院で学ぶことの大きな特長だと思います。
そして,現職派遣の仲間やストレート進学の学生,そして先生方と理科教育について語り合えたことは,何よりの刺激でした。今後もその刺激とつながりを生かし,理科教育に携わっていきたいと思います。
平成30年度修了生
小林 奈央 (新潟県:小学校教諭)
大学生の時の剣道教室の講師の経験から、教育に携わりたいと強く感じ、教師を目指すことを決めました。上越教育大学の免許プラグラム制度を用いて、小・中学校、高等学校の免許を取るために3年間努力しました。はじめは不安でしたが、同じような境遇の方がたくさんいるため、みんなで励まし合い、頑張ることができました。特に私は、子どもたちに理科の楽しさや面白さを伝えられる教師になりたいと思い、CST(コア・サイエンス・ティーチャー)養成プログラムを受講しました。現場での理科授業や教材の課題を検討するなど、教育現場で活かせることをたくさん学ぶことができました。また、上越は自然に囲まれた特別な場所です。CSTの野外実習では海、山、川、森を訪れ、実際に自然に触れることで、「理科」を考え、感じ、向き合うことができたと思います。この経験を教育現場でも活かして、魅力あふれる教師になれるよう頑張ります。
平成29年度修了生
真柄 秋成 (現職派遣:新潟県)
どっぷりと理科漬けになれた2年間でした。理科の各分野における専門性の高い講義や観察・実験を始め,地域の自然を活用した野外実習やCST養成プログラムの研修は,大学院だから学べたことがたくさんありました。修士論文の作成は,これまで経験したことのない大変さがありました。しかし,多岐にわたる理科の内容からピンポイントでテーマを決め,1年以上かけて研究し続けたことを論文という形にできたことは,感覚的な実践を重視して理論を疎かにしがちだった私にとって貴重な経験になりました。また,現籍校の先生方や生徒の皆さんのおかげで,大学院で研究し続けてきたことを学校現場で実践し,教育効果を検証できたことは本当に有り難かったです。
大学院での学びは,「理科を専門として学校や地域に貢献していきたい」と考えていた自分にとって大変有り難く貴重な時間であり,一度教育現場に出た教師が再び大学で学ぶことの意義を実感できるものでした。
平成29年度修了生
木村 圭太 (新潟県:小学校教諭)
自然系理科コースでは物理・化学・生物・地学・理科教育の5分野に分かれ, 専門的な知識や, 理科の全般的な教育法を学ぶことができます。私は理科の専門性を深めることや, 理科野外観察指導実習を通して, 教育現場での実践力を身につけること, CST(コアサイエンスティーチャー)養成プログラムの受講などを目的として, この大学院に入学しました。在学した2年間の中で, 星の観察や気候調査, 上越教育大学付近の生態調査などの専門的な講義を受講し, 幅広い知識と経験を蓄えることができました。修士研究では, 興味のある分野について, 指導教員の手厚い指導のもとで, 自分の思う存分に研究を進めていくことができました。また, 現職派遣の教員方と一緒に講義や実習に参加することで, 現場の声や指導の実際について学べたことは, これから教育の現場に進む私にとって, 本当にかけがえのないものになりました。
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