上越教育大学大学院 学校教育研究科 学校教育専攻
発達支援教育コース(学校ヘルスケア)

健康教育は、「保健教育」「食に関する指導」「安全管理」を柱に組み立てられており、学級担任と養護教諭、栄養教諭との連携のもと、保健授業や学級活動など様々な場面において実施されています。そのため、養護教諭、栄養教諭のみならず、学級担任を担う一般教諭においても、健康や安全、生活習慣(食事・運動・睡眠)をキーワードとした健康教育実践について、見識を深めておくことが必要となります。 また、近年、学校における健康教育を取り巻く環境は大きく変化を遂げ、児童生徒は健康実態や生活状況の面において少なからず課題を抱えています。たとえば、生活習慣の乱れ、いじめや不登校、心の健康問題などがあり、特に近年では子どもの貧困もクローズアップされています。このような複雑化する健康問題に対応するため、これまで以上に学級担任と養護教諭、栄養教諭との連携が求められる時代にあります。

教諭の職務-健康・安全・食にかかわって-

小学校教諭を目指す方はもちろん、中学校、高等学校の教諭を目指す方も、学級担任として児童生徒の健康の保持増進は最重要事項の1つと言えます。学級担任は、養護教諭や栄養教諭、学校三師といった専門職と連携をとりながら、健康課題を達成することが求められます。

(1)健康管理:日々の健康観察と対応 、健康相談(心と体の健康)

(2)健康教育:保健教育、安全教育、生活習慣(食事・運動・睡眠)の指導

(3)養護教諭・栄養教諭との連携:健康管理、健康教育を効果的に行うために養護教諭や栄養教諭と連携をとることが重要となっています。

学校ヘルスケア領域で学ぶ意義

♣現在、教員免許状を持っていないが、将来、学級担任として学校ヘルスケアにかかわる実践に力を注ぎたい方へ
本学には「教育職員免許取得プログラム(通称 免P制度)」を設けています。この試験に合格すれば、教員免許状を有していない場合であっても、学校ヘルスケア領域に所属しながら、小学校教員免許状などを取得することが可能になります。(詳しくは、大学院案内等をご参照ください。)

・教員免許状を取得できる
・保健・安全・食の教育に関する指導、相談、管理についての専門的な知識・技術を学ぶことができる
・保健や安全、食の観点から、学級経営の在り方を検討、吟味することができる
(保健や安全、食に関する教育実践は、家庭や地域との信頼関係の構築においても有用であり、包括的な学級経営力の一側面にあたります。)
・学校組織の在り方や各種専門機関等との支援体制、カリキュラムの在り方を考えることができる
・保健、安全、食の教育に関する研究の成果や有効性について、学会で発表したり、論文にまとめることができる

以上のように、将来、学級担任として、学校現場で活躍するために必要な専門的かつ高度な知識・技術を習得することができます。


♣現職教諭の方へ

現職教諭の先生方が、学校ヘルスケア領域にて学ぶ利点はたくさんあります。

・健康教育についての専門的な知識・技術を学ぶことができる
・学校現場におけるこれまでの健康教育の実践から得られた成果について、学会で発表したり、論文にまとめることができる
・学校現場におけるこれまでの健康教育の実践から得られた課題について、学術的に省察することができる
・指導的立場(保健主事や教育委員会指導主事)への転身の準備
・専修免許状を取得できる

以上のように、教諭として毎日の仕事に追われる中では実現することができない学び(知識や技術の習得)や視点(他業種との連携について考えること)や経験(学術的に健康教育について考えて分析・発表)を得ることが出来ます。

 

♣大学院進学に関するお問い合わせについて

大学院での教育・研究内容や大学院入試に関するご質問等に関しましては、教員スタッフ紹介のページにあります各教員宛にメールにてお問い合わせ下さい。
学校ヘルスケア領域の充実した教育・研究施設を見学希望の方は、大学HPに掲載されています本学が主催する大学院説明会にお越しいただき、大学や施設の様子などを直接ご覧いただくことをお勧めします。また、大学院説明会の日程以外であっても、ご希望があれば、大学院施設見学を対応いたします。
また、学校ヘルスケアの教員スタッフや在学生が大学に出向いて大学院紹介等の説明する機会を設けることも出来ますので、是非ご連絡下さい。

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