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<ニュース>
- ● 教職大学院における『学校支援プロジェクト』(平成22年度)の成果の一部は次のような形で発表されました。
学会特別企画におけるプレゼン発表
- 井口 浩,岩崎 浩:「数学教育学研究に基づくアクションリサーチの事例的検討:算数の授業改善,特に実践者の内省に数学教育学の視点はどのような役割を果たすか?;実践者としての内省を数学教育学の研究結果へと変えるものは何か?」
(全国数学教育学会 第33回研究発表会 (学会特別企画:『数学教育学研究の課題と連携:ワーキンググループに向けて(A部会:数学教育学と授業実践)』 2011年1月22-23日,愛媛大学教育学部))
学会における研究発表
- 井口 浩,桑原恵美子, 岩崎 浩:学校支援プロジェクトにおける算数の授業改善へのアプローチ:「知的責任の委譲」の実現の問題(全国数学教育学会『第33回研究発表会』2011年1月22-23日,愛媛大学教育学部)
- 大橋 博,渡辺勝行,岩崎 浩:「学校支援プロジェクトにおける算数の授業改善へのアプローチ:「パターンの科学としての数学」という視点の有効性(全国数学教育学会『第33回研究発表会』2011年1月22-23日,愛媛大学教育学部)」
- ● Heinz Steinbring 教授とわれわれとの研究成果の一部は次のような形で発表されました。
論文・著書
- Hiroshi Iwasaki,Heinz Steinbring:Mathematisches Lernen als eine soziale und interaktive Arbeit ―Variationen von Arten der Lehrerinteraktion: Verschiedene Arten von MATOME. (In C. Bottinger, K. Brauning, M.Nuhrenborger, R.Schwarzkopf & E. Sobbeke (Hrsg.), Mathematik im Denken der Kinder. Anregungen sur mathematikdidaktischen Reflexion, Seelze: Kallmeyer Verlag, 2010,S.114-121.)
- 岩崎 浩,Heinz Steinbring:「教師の多様な相互作用の型と社会的・相互作用的活動としての数学学習 ―教室における多様な‘まとめ’の型の同定― 」(日本数学教育学会『第42回数学教育論文発表会論文集』2009年,493-498頁.)
- 岩崎 浩:「数学に固有の論証の一形式としての「べき (should be)」:数理哲学的位置づけと教室におけるその発生と展開」(『数学の問題解決的授業の質が個の解決過程と学習に及ぼす効果の理論的・実践的研究』平成19年度〜21年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書(研究代表者:岩崎 浩)2010年,99-116頁.)
- 岩ア 聡. (2009). 相互作用における教師の感触と生徒の数学学習のずれ. 上越数学教育研究, 24, 上越教育大学数学教室, 31-40.
- 福島 剛. (2009). 数学学習の改善を図る自己評価の活用に関する実践的研究 ―「数学的な考え方」の評価のズレに焦点を当てて―. 上越数学教育研究, 24, 上越教育大学数学教室, 107-118.
学会における研究発表
- 岩崎 浩. (2009). 数学に固有の論証の一形式としての「べき(should be)」:数理哲学
的位置づけと教室におけるその発生と展開,全国数学教育学会第29 回研究発表会.
- 岩ア 聡,岩崎 浩. (2008). 数学学習における相互作用と生徒の思考についての考察.
全国数学教育学会第28 回研究発表会.
- 福島 剛,岩崎 浩. (2008). 自己評価表を活用した数学学習の改善に関する研究??授業研究で使用した自己評価表「本時の目標を記述する項目」の分析??. 全国数学教
育学会第28 回研究発表会.
- ● Heinz Steinbring 教授と一緒に8時間の授業研究を行いました!
- 上越市内の中学校1年生の1つの教室をフィールドとして,授業研究を行いました。
授業者は,岩崎聡さん(大学院2年生,通称:リーダー)でした。聡さんは,数学の授業における相互作用と学習との間の関係が研究テーマで,特に,教師と子どもとの1対1の相互作用からの脱却を目指しています。授業補助者は,福島剛さん(大学院2年生)でした。自己評価表を活用した数学学習の改善が研究テーマで,特に,現場で使える自己評価表の開発を目指しています。
私(岩崎浩)とハインツ・シュタインブリング先生は,数学教育学の研究者として,指導案の検討,授業の実施及び記録,ビデオを視聴しながらの反省的授業検討,指導案の再検討という実践的研究のサイクルにかかわり,数学教育学の様々な理論をベースとして授業研究で起こる様々な出来事を意味づけ,その改善の方向について一緒に考えました。
大滝浩之さんと北島義大さんは教材作成や授業記録の補助を中心としながら様々な角度から授業者を支えてくれました。まさに,全メンバーが一体となって授業研究という1つの活動を行いました。
ここでは,メンバー全員がそれぞれに実に多くのことを学ぶことができました。ハインツ先生との共同研究もスタートしました。これらについては学会等で公表していきたいと思っています。
- ● Heinz Steinbring 教授が上越教育大学へ来られます!
- ハインツ・シュタインブリング先生は,世界的に著名なドイツの数学教育学の研究者です。現在,ジュイスブルク-エッセン大学(エッセンキャンパス)数学教育学の正教授(大学における最高の教授)です。(Prof. Dr. Heinz Steinbring : Full Professor of Mathematics Education at the University of Duisburg-Essen, Campus Essen )
先生は,大学のサバティカルを利用され,平成20年5月16日〜平成20年6月17日の期間,上越教育大学に外国人研究者として来られることとなりました。
この期間中,私たちは近隣の小・中学校の先生方のご協力のもと,先生と一緒に教室をフィールドとして授業開発研究に取り組みます。
- ● 岩崎研究室は教職大学院へ所属が変わります!
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岩崎研究室は,平成20年4月から上越教育大学大学院 教育実践高度化専攻(教職大学院)へと所属が変わります。
これまでに蓄積してきた臨床的研究や理論的研究を活用しながら,大学教員,現職院生,学卒院生とが協働して,学校現場が抱えている現代的な課題にアプローチしていきます。
教室をフィールドとして理論と実践の架橋・往還・融合を図りながら,数学教育学の研究をさらに発展させていきます。
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