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アルタモントウインドファームはどんなところか
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1980年代に開設・面積138km2、東京ドーム10,600個、 |
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発電機約6,000基、日本の約200倍・アメリカで最も古い・風車の間隔25m、など |
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ウインドファームができた理由
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1970年代のオイルショック(アラブ地方の戦争)によって石油の値段が上がり、困ったこと |
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アメリカ合衆国では、自国の資源で発電できないかを考え、その一つとして風力発電を取り入れたこと |
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写真3 映像資料を視聴する児童
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どうしてアルタモントに建設されたのか
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発電に必要な強さの風が吹く・大都市(サンフランシスコ)に近い・農牧業をしながら風力発電もできる |
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樹木がないので、風が受けやすい・騒音による公害がない、など |
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ウインドファームの長短所 |
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地球にやさしい、二酸化炭素が出ない・コストが下がってきた・国からの
補助金が出る |
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風の向きや強さが一定ではない・午後11時から午前5時
に風が吹く(人があまり使わない時間)
続いて、S社(風力発電の管理会社)のWさんからの説明を視聴した。 |
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仕事の内容
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様々なデータの報告(電力の生産量、メンテナンス、どの位風が得られているかなど) |
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風力発電のすばらしさ
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いくら使っても減らない・公害につながらない、など |
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仕事に対する考え
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気に入っていて楽しい・みんなにも受け入れられる仕事だと思っている・
誇りをもっている・これからもがんばっていきたい |
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観点ごとに十分時間を取って映像資料を視聴できるようにし、また、
わかったことを発表する場を設けたので、児童は確実に理解できた。また、
映像資料作成にご協力下さったHさんやWさんが児童に理解しやすい言葉で語りかけて
下さっていたので、一層理解が深まった。
教 師: |
今までカリフォルニア州の
ウインドファームを中心に学習を進めてきました。最後に、
もう一度わが国のこれからの電力について考えていきます。 |
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写真4 話し合い活動
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児童1: |
私は、風力発電はすばらしいと思いました。
だから、日本でももっと風力発電を増やしたらいいと思います。 |
児童2: |
私も、環境にやさしい方がいいと思います。
だから、自然エネルギーの開発にもっと力を入れていきたいと思いました。 |
児童3: |
例えば火力発電は、燃料を燃やすと
二酸化炭素が増えてしまいます。だから自然エネルギーに賛成です。 |
児童4: |
でも、自然エネルギーは今まだすごく
少ないし、火力や原子力発電をやめてしまったら、電気が足りなくなりませんか。 |
児童5: |
付足しで、日本には、
アルタモントのように広い土地はないから、風力発電機をたくさん作ることが
できないのではないでしょうか。
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児童6: |
地図で見ても、私は広い土地は
北海道位しかないと思います。 |
児童7: |
だから私は原子力発電を大切にしたいです。
確かに自然エネルギーはすばらしいですが、
それだけでは今の電力はまかなえません。原子力は、
まわりに悪い影響を与える可能性があるけれど、
さらに設備をしっかりしていけばいいと思います。
このような取り組みは今も行われています。 |
児童8: |
私はよくわからなくなったんだけれど、
自然エネルギーも大切だし、これからもたくさんの電気が必要だから
原子力などの一度にたくさん作れる発電方法も大事にしていくべきではないかと思います。 |
最初は活発だった話し合いも、児童同士で様々な発電方法のよさを根拠に意見を述べているので、
だんだんと発言が少なくなってきた。それぞれが迷っている様子が見取れた。
そこで、一つの方向を示すために、Hさんの意見を映像資料で視聴することにした。