TeXを使って数式をきれいに書こう
整数論とTeXに関するページ Last UpDate: 2024/12/16
TeX を使って書いた数式の例

TeXとは何か
TeX は著名なコンピュータ科学者 Donald E. Knuth によって生み出された最強の文書整形システムです。次のような特徴を持っています。
- 複雑な数式でもきれいに書ける。
- 論文のような文書を作成するのに適している。
- Microsoft Windows、OS X、Unix互換OS(Linux OS、BSD系OS)、モバイルオペレーティングシステム(Android OS,iOS など)等、多くの OS 上で利用できる。
- TeX のソースファイルはテキストファイルなので、異なるシステムでもソースを共通に使え、電子メールでも簡単に交換できる。さらに、ソースファイルを TeX で処理して得られる DVI ファイルもハードウェアに依存しない。
- フリーソフトウェアである。
TeXによる文書作成の流れは次のようになります。
1. | 印刷させたい文書の中に、字の種類や大きさを変えたり、印字位置を制御したりする命令を挿入したテキストファイルを作成する。 |
2. | それを TeX で処理して(コンパイルして)、DVI ファイルを作成する。テキスト作成時に、TeX の文法ミスがあれば、エラーメッセージが表示され、コンパイルが途中で中断される。そのときは、x を入力すれば、TeX は終了する。1.に戻って、エラーメッセージを見ながら、テキストの文法ミスを修正する。 |
3. | プレビューアで DVI ファイルを画面に出力して、意図した出力が得られているかを確認する。意図した出力が得られていなければ、1.に戻る。 |
4. | プリンタドライバでプリンタに出力する。 |
このように、TeX を使うには TeX の文法を学ぶ必要があり、慣れるまではなかなかうまくいかないのですが、TeX による数式の出力結果は他のどんなソフトウェアよりも美しく、少し練習すれば、数式の入力はスムースにできるようになります。また、LaTeX 等のマクロパッケージを使えば、長い論文を書くときも、文書の視覚的なデザインを気にしないで、論理的構造だけに集中することができます。したがって、数式を多く含むような長い文書の作成において、TeX はその威力を最大限に発揮します。
TeX がどのようにして生み出されたかを知りたい方には
をおすすめします。
LaTeX入門
コンピュータ科学者の Leslie Lamport は、TeX を使い易くするために LaTeX というマクロパッケージを作りました。現在の最新版は LaTeX2e と呼ばれています。LaTeX2e のテキストは次のように書きます。
\documentclass[a4paper,12pt]{jarticle} \begin{document} \title{タイトル名} \author{著者名} \date{年月日} \maketitle \section{セクション1} ...... \section{セクション2} ...... \end{document}
ここで、\は半角の\です。数式を書くときは次のようにします。
\documentclass[b5paper,12pt]{jarticle} \begin{document} $s>1$において級数 \begin{equation} \zeta(s) = \sum_{n=1}^\infty \frac{1}{n^s} \end{equation} は収束する.$\zeta(s)$を\textbf{リーマンのゼータ関数}と呼ぶ. オイラーは \begin{equation} \zeta(2) = \sum_{n=1}^\infty \frac{1}{n^2} = \frac{\pi^2}{6} \end{equation} であることを発見した. \end{document}
これを TeX で処理すると、次のような出力が得られます。
参考文献
- 奥村晴彦・黒木裕介, [改訂第9版] LaTeX2e 美文書作成入門, 技術評論社, 2023.
- 水谷正大, LaTeX 超入門 ゼロからはじめる理系の文書作成術 (ブルーバックス) , 講談社, 2020.
- 吉永徹美, LaTeX2e 辞典 増補改訂版, 翔泳社, 2018. 組版ハンドブック, 翔泳社, 2005
EasyTeX(Windows)でTeX統合環境
Windows 10 上で TeX 統合環境を実現するソフトウェア EasyTeX を作ってみました。マルチドキュメントを扱えるテキストエディタに、LaTeX の命令を簡単に選択入力できる機能と、TeXエンジン(コンパイラ)、PDF Readerを呼び出して実行する機能を追加したものです。EasyTeX は次のような特徴を持っています。
- 大きなサイズのテキストファイルを素早く読み込めます。
- 複数のファイルを編集できます。
- LaTeX2e の命令をメニュー選択するだけで簡単に入力できます。
- ボタンをクリックするだけで TeX コンパイルエラー箇所に移動できます。
- TeX のラベルを一覧表示して、その内容を確認しながら相互参照することができます。長い論文や本などをTeXで書くときなど、章、節の単位で複数のファイルを作成して一つのファイルにインクルードするようなときに非常に便利です。文献参照についても同様な機能があります。
- SDI(シングルドキュメントインターフェイス)のエディタです。
- 単純な TeX の命令を挿入するユーザーメニューを48個まで定義できます。
- 外部プログラムを40個まで登録して、実行できます。
- PDF ReaderとしてSumatraPDFを用いれば、SumatraPDFとEasyTeXの間で相互ジャンプすることができます
- フリーソフトウェアです。
最新バージョン Version 4.140 における変更点
- otfパッケージを用いたtexファイルをタイプセットしたときに,エラーがあっても見つけられないという不具合を修正しました。
- Asymptote実行を何回か繰り返すとAsymptote実行ができなくなるという不具合を修正しました。
- asyファイルを編集中にエディターをダブルクリックするとAsymptoteで作成したファイル(pdf, html, png, svg)を表示するようにしました。
Version 4.018から4.133 における変更点
- [テキスト]-[インデックス]で\textbfだけでなく\textgtも検索対象にするように変更しました。
- [ファイル]-[Asymptote実行]で作成するpdfファイルやhtmlファイルの拡張子が二重についてしまうという不具合を修正しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]で言語を英語にしてTeXエンジンとしてpdflatexを設定した場合に,[テキスト]-[文書クラス]で文書クラスを設定した結果,\documentclassのオプションにdvipdfmxが挿入されてしまうという不具合を修正しました。
- [オプション]-[表示]-[文書構造]で文書構造を表示させたときのサイドパネルのフォントサイズを修正しました。
- [テキスト]-[文書クラス]の文書クラスにおいてスライド(beamer)とそのテーマを選択できるようにしました。
- ログファイルのフォントサイズを修正しました。
- Asymptoteのログファイルのフォントサイズを修正しました。
- [テキスト]-[作図(TikZPicture環境)]に[2点を曲線で結ぶ]というサブメニューを追加しました。 始点を出る角度と終点に入る角度を指定して始点と終点を曲線で結びます。
- [テキスト]-[作図(TikZPicture環境)]-[文字列]の入力画面が横長過ぎた点を修正しました。
- [テキスト]-[ラベル付け]でalignat環境に\label{eq:}を挿入できなかった不具合を修正しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]でTeXLive 2023のフォルダー構成に対応しました。
- [オプション]-[エディタ設定]で行番号の表示桁数の設定を削除しました。
- [ウィンドウ]-[上下分割],[ウィンドウ]-[左右分割]において,フォントサイズが同じにならない不具合を再修正しました。
- [検索]-[置換]が起動時に無効になっていたことをVer.4.126で修正しましたが,[検索]を実行する前に[検索]-[置換]を実行すると,置換のオプションをチェックしても次回の検索,置換時にチェックしたことが反映されないという不具合を修正しました。
- [ウィンドウ]-[上下分割],[ウィンドウ]-[左右分割]において,フォントサイズが同じにならない不具合を修正しました。
- Windows 11 バージョン 22H2の上で EasyTeXを使用しているとき、日本語変換モードに移行するために[半角/全角]キーを押すとEasyTeXがクラッシュしてしまいます。これはDelphi/C++Builder製アプリで発生するWindowsのIMEの変更によるものであると報告されています。これを回避する対策をしました。
- [検索]-[置換]が起動時に無効になっていて一度、[検索]を実行してからでないと有効にならなかったのを、起動時から有効になるように修正しました。
- [タイプセット]を実行するとき、[オプション]-[TeX環境]でTeXエンジンをLuaLaTeX、XeLaTeX、pdlatexに設定してある場合にうまくpdfファイルを開けないという不具合を修正しました。
- [テキスト]-[相互参照]でラベルを参照するとき、ファイルの先頭のラベルではなく,現在のキャレット位置の直前にあるラベルを簡単に選択できるようにしました。
- [Asy]-[3D]-[錐の側面] を [Asy]-[3D]-[錐・柱の側面]に変更しました。
- [タイプセット]ではTeXでコンパイルしてから、dvipdfmx.exe -f dlbase14.map で変換していましたが、「 -f dlbase14.map」というオプションはW32TeX用でTeXLiveにはないのでこのオプションを削除しました。
- 高DPIモニターで画面分割したとき行番号表示部分の幅がオリジナルと変わってしまう不具合を修正しました。
- 高DPIモニターで画面分割したときクローンの文字サイズが大きくなってしまう不具合を修正しました。
- [テキスト]-[ラベル付け]を改善し、定理などの環境において箇条書きがある場合は動作しなかった不具合を修正しました。
- [検索]-[Googleで検索]を行った後に、IME On/Off自動制御がうまくいかないことがあったことを修正しました。
- 高DPIモニターに対応しました。これに伴いツールバーのアイコンを変更しました。
- TeX環境設定およびpdf表示においてAdobe Reader 64bitに対応しました。
- asyファイルを編集中にTeXのタイプセットができないように、またtexファイル編集中にAsymptoteを実行できないようにしました。
- [ファイル]-[Asymptote実行]またはツールバーの右から2番目のボタン(A)で編集中のAsymptoteファイル(拡張子がasyのファイル)からpdfファイルだけでなく、asyファイル中でsettings.outformat = "png"のように指定した出力形式のファイルを作成して表示できるように改良しました。ただしsvgファイルを作成する場合はログ画面が表示されません。指定できる出力形式はpdf, png, eps, html, svgの5種類です。htmlファイルを作成して表示すれば、空間図形を自由に回転させたりすることができます。
- メインメニューの[オプション(O)]-[表示(V)]の中に[文書構造(D)]というサブメニューを追加しました。これをクリックすると左サイドに文書構造のツリーが表示されます。各[+]をクリックすれば,その下にある節,小節などが表示されます。表示されている章・節・小節・小小節などのタイトルをクリックすれば,その先頭にエディタのキャロットが移動します。本(book)や報告書(report)などの文書では、章・節・小節まで表示し、論文(article)などの文書では、節・小節・小小節まで表示します。左サイド上部の[展開]をクリックすれば、すべてのツリーが表示され、[縮小]をクリックすれば元に戻ります。[閉じる]をクリックすれば文書構造の表示を閉じます。
- メインメニューに[Asy(V)]というメニューを追加しました。ここからAsymptoteの命令を簡単に選択できるようにしました。
- メインメニューの[ヘルプ]の中に[Asymptote入門(V)]というサブメニューを追加しました。ベクトルグラフィックス記述言語Asymptoteの基本的なことをサンプルつきで解説しました。
- 特殊文字(タブ、半角スペース、改行マーク)表示のデフォルトを表示しないに変更しました。
- [オプション]-[ツールの設定]で、実行時引数に%f,%b,%n,%xのほかに%pによってプロジェクトファイル名からフォルダー名と拡張子を取り除いたファイル名と置き換えるようにしました。
- [ファイル]-[Asymptote]で編集中のAsymptoteファイル(拡張子がasyのファイル)からpdfファイルを作成しpdfファイルを表示するようにしました。エラーがある場合にはログを画面下に表示しました。ソースのエラー箇所には自動的にジャンプする機能はありませんが、[検索]-[エラー検索]またはツールバーのエラー検索ボタンでエラー箇所にカーソルが移動するようにしました。
- [オプション]-[エディタ設定]において、特殊文字(タブ、半角スペース、改行マーク)表示のチェックボックスを追加しました。デフォルトはこれらを表示するになっています。
- [ギリシャ]-[斜体大文字]にキーボードから選択できるメニューが設定されていなかった不具合を修正しました。
- [オプション]-[エディタ設定]において、キャンセルボタンを押しても設定が変更されてしまうという不具合を修正しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]において、TeXソースファイルのフォルダーの欄に存在ないフォルダー名を設定した場合にそのフルダーを作成するようにしました。
- [検索]-[Googleで検索する]というメニューを追加しました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[基本]でフォント選択ボタンを押してフォントの色を設定すると、TeX命令文字色もその色になってしまうという不具合を修正しました。
- EasyTeXを終了するとき、コンパイル後の修正が無い場合でも保存するか?の確認が出るという不具合を修正しました。
- SumatraPDFでPDFファイルを開くときの動作を改善しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]において、SumatraPDFが C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\SumatraPDF にインストールされている場合に「TeX環境を自動設定する」を押したときに見つけられないという不具合を修正しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]にSource specialの設定が、一度再起動してからでないと反映されないという不具合を修正しました。
- EasyTeXのヘルプファイルを開いた状態で,[TeX環境設定]などからもう一度開こうとするとハングアップするという不具合を修正しました。
- ワードラップ折り返し文字数の位置に縦線が表示されていたが,デフォルトでは表示されないように修正しました。
- [ファイル]-[DVI作成・表示]というメニューを追加しました。これと同じ機能のボタンをツールバーの右から2番目に置きました。
- [オプション]-[TeX環境設定]にSource specialのチェックボックスを追加しました。これによりEasyTeXとDVIOUTで相互ジャンプを復活させました(非推奨)。
- [オプション]-[エディタ設定]-[キー割り当て]に「DVI作成・表示」と「DVIファイルを開く」のショートカットの設定を追加しました。
- [タイプセット]を実行してもSumatraPDFがタスクバーに最小化されてPDFファイルが表示されないという不具合を修正しました。
- EasyTeXをダブルクリックしてもPDFReaderが最小化された状態でPDFファイルが表示されないという不具合を修正しました。
- キャレットの形状のデフォルトは縦線にしたつもりが下線になってしまっていたので修正しました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[基本]で背景色を変更してもハイライト時の背景色を変えられないという不具合を修正しました。さらにフォント色ボタンを追加してフォント選択の色では選べない色を設定できるようにしました。
- ログファイル表示の文字化けを修正しました。
Version 4.00 における主な変更点は次の通りです。
- エディターコンポーネントをTEditorからSynEditに変更しました。これによってWindows 10 バージョン2004以降のIMEで日本語を入力するとカーソルが消えてしまうという致命的な不具合を解消しました。
- HunSpellによるスペルチェック機能を内蔵しました。
- TeXエンジンにXeLaTeXを追加しました。これに伴い[テキスト]-[文書クラス]も変更しました。
- XeTeXやLuaLaTeXなどの新しいTeXエンジンを使うことにより、フリーのフォントSource Han Serif(源ノ明朝)とSource Han Sans(源ノ角ゴシック)をWindowsにインストールすることによって中国語、韓国語をはじめ多言語の混在した文書をTeXで扱えるようになります。
- [エンコードの種類]-[その他]を追加しました。
- ヘルプファイルを新しく書き直しました。
- 旧バージョンでは[ウインドウ]-[ウィンドウ分割上下]において,上画面(クローン),下画面(オリジナル)ともに同じファイルを2通りに見ているだけで、どちらを編集しても同一のテキストファイルを編集していましたが、新たに採用したエディタコンポーネントのSynEditにはこれを実現するための機能が標準的にはないようなので,以下のように仕様を変更しました。上画面(クローン)は参照用に用いて,テキストの変更はすべて下画面(オリジナル)を編集することに限定しました。また、下画面(オリジナル)の変更の上画面(クローン)への反映は上画面にキャレット(カーソル)を置いたときにはじめて実現されます。また新たに[ウインドウ]-[ウィンドウ左右分割]を追加しました。左画面(クローン)と右画面(オリジナル)の関係は上記と同様です。
- 現在ではTeXの最終的な出力はPDFファイルであることが普通になっているので、DVIファイルを開くことは多くないと思いますが、過去に作成したPDFファイルに変換していないTeXファイルからDVIファイルを作成してプレビューすることができるように、メインメニューからファイルメニューの中に[DVIファイルを開く]というメニューを移動しました。またEasyTeXとDVIOUTの相互ジャンプの機能は削除しました。
- ポップアップメニューから[マーク設定]、[マークジャンプ]のメニューを削除しました。マーク設定、マークジャンプの機能は維持されています。
- ポップアップメニューから[Box選択モード]、[Box貼り付け]のメニューを削除しました。
この他、Version 3.30 から 3.443 における主な変更点は次の通りです。
- [オプション]-[TeX環境設定]-[TeXOption]で言語を日本語にしたときのTeXコンパイラー(TeXエンジン)をlatexcompileにしてもlatexmkになってしまう不具合を修正しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]-[TeXOption]で言語を日本語にしたときのTeXコンパイラー(TeXエンジン)をpLaTeX, jPlain, lattexmk, upLaTeX, LuaLaTeX, latexcompileから選択するように変更し,言語を英語にしたときのTeXコンパイラーをLaTeX, pdflatex, Plain, latexmk, latexcompileから選択するように変更しました。 [テキスト]-[文書クラス]で設定する文書クラス等を設定したTeXコンパイラーに応じたものを選択するように変更しました。
- [テキスト]-[作図 TikZpicture環境]-[グラフプロット]を関数のグラフから媒介変数表示の曲線に変更しました。
- sampleUTF8.texをpLaTeX, upLaTeX, LuaLaTeXでコンパイルできるように修正しました。
- [オプション]-[ユーザーメニューの定義]で,「ユーザーメニュー」を登録するときに「クリップボードにコピーする」というチェックボックスをチェックすると,新しく設定したクリップボードボタンを押すとそのユーザーメニューをクリップボードにその内容がコピーされるようにしました。Windows 10のクリップボードの履歴を有効にしていれば[Windows]+Vで使用したユーザーメニューを選択してテキストに貼り付けることができるようになります。ただしクリップボードにコピーされるのは貼り付ける文字列だけであり,挿入後の移動行数,移動桁数については反映されません。ユーザーメニュー実行時の動作をV3.436のものに戻しました。
- [オプション]-[ユーザーメニューの定義]で,「ユーザーメニュー」を登録するときに「クリップボードにコピーする」というチェックボックスをチェックすると,そのユーザーメニューを使用すると同時にクリップボードにその内容がコピーされるようにしました。Windows 10のクリップボードの履歴を有効にしていれば[Windows]+Vで使用したユーザーメニューを選択してテキストに貼り付けることができるようになります。ただしクリップボードにコピーされるのは貼り付ける文字列だけで,挿入後の移動行数,移動桁数については反映されません。
- [オプション]-[TeX環境設定]-[TeXExe]において,言語を日本語・英語に設定したときで異なるユーザーメニューを利用できるようにしました。以前のバージョンからバージョンアップした場合には登録してあったユーザーメニューはそのまま日本語用として使えますが,英語用のユーザーメニューは設定されていません。
- [テキスト]-[定理等の環境],[テキスト]-[ラベル付け],[テキスト]-[相互参照]に表(table)を追加しました。
- 親ファイルが指定されているとき,ファイルを閉じてたときに親ファイル名はステータスバーに表示されないが指定されたまま残っているという不具合を,親ファイル名がクリアされるように修正しました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[ワードラップ]でワードラップにチェックをし,さらに「ステータス行に論理行番号を表示する」というチェックボックスをチェックしても, [オプション]-[エディタ設定]-[行番号・行間タブ]の行番号表示を設定できるようにしました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[ワードラップ]でワードラップにチェックをすると,「ステータス行に論理行番号を表示する」というチェックボックスが表示され,これをチェックすると,ステータス行に画面上の行番号ではなく論理行番号を表示するようにしました。この場合,各行の左に行番号を表示させる [オプション]-[エディタ設定]-[行番号・行間タブ]の行番号表示は無効になります。また[検索]-[指定行ジャンプ]で入力する行番号は論理行番号になります。
- [オプション]-[エディタ設定]-[ログのエンコード]を適切に設定することでログファイルが文字化けする不具合を修正しました。デフォルトはUTF-8になっています。
- [テキスト]-[文書クラス]において「使用する」の最初の行をamsmath,amsthm,amssymbからamsmath,amsthm,amssymb,bm,mathrsfsに変更しました。
- [数式]-[数式フォント]に花文字(\mathscr)を追加しました。
- [テキスト]-[ラベル付け]で\begin{exer}に対して\label{exer:}をつけずに\label{ex:}をつけていた不具合を修正しました。\begin{fact}に対して\label{fact:}をつけるようにしました。また[テキスト]-[相互参照]でこれらを参照できるようにしました。
- [数式]-[上下に付ける]に\oversetと\undersetを追加しました。
- PDFリーダーにSumatraPDFを設定した場合にEasyTeXが最小化されていてもSumatraPDFからInverse SearchでEasyTeXへのジャンプがうまくいくように改良しました。
- [ファイル]-[コンパイル・Pdfプレビュー]を実行したときに,IMEをいったんオフにしてPdfプレビューできてからIMEをオンにするようにしました。
- [オプション]-[TeX環境設定]においてTeX環境を自動設定するボタンを押しても,64ビット版のWindowsでSumatraPDがインストールされていない場合にAcrobat Reader DCを見つけられない不具合を修正しました。
- [オプション]-[ユーザーメニューの定義]および[オプション]-[ツールの設定」においてメニューのタイトルの中にカンマがあるとエラーになる不具合を修正しました。
- ウィンドウ位置の記録が画面の範囲外になってしまって起動してもタスクバーにアイコンが表示されるだけになることがあるという不具合を修正しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]-[TeXOption]において言語を英語に選択したときのTeXコンパイラーにpdflatexを追加しました。
- 正規表現ユニット「SkRegExp」をversion 3.1.12に更新しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]の[TeX環境を自動設定する]を修正して64ビット版のTeXがインストールされている場合は、64ビット版の環境に設定するようにしました。
- [数式]-[関係記号]で選択できる記号を追加しました。
- [ファイル]-[DVI→PDF変換]および[ファイル]-[DVI→PDF変換2]でPDF用紙サイズを指定しない場合に、dvipdfmxに用紙サイズのパラメータを間違って渡されていたという不具合を修正しました。
- TEditorコンポーネントをDEKOさんによるユニコード対応版TEditor ver2.52U Rel.26に更新しました。
- 正規表現ユニット「SkRegExp」をversion 3.1.0に更新しました。
- ファイルを読み込むときのエンコード自動判別の精度がよくなるように改良しました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[フォント]で規定のエンコードを指定できるようにしました。ファイルを読み込むときエンコードの自動判別で不明となった場合、ここで設定したエンコードで読み込むようにしました。デフォルトはUTF-8です。
- PDFリーダーにSumatraPDFを設定した場合における、Forward SearchおよびInverse Searchを改良しました。これにより、特に複数ファイルにTeXソースを分割して親ファイル(プロジェクトファイル)を指定した場合にSumatraPDFとの双方向のジャンプがうまくいかないという不具合が修正されました。
- [テキスト]-[ラベル付け]でmultline環境でカーソルが正しい位置に移動しないという不具合を修正しました。
- [TeXテキスト]-[定理等の環境]-[frame環境]を追加しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]-[TeXOption]で言語を英語に設定したとき,pdfファイルを作成する際にpdflatexが正しく呼び出されないという不具合を修正しました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[行番号・行間・タブ]で元に戻す回数を設定できるようにしました。最小値は64です。
- [テキスト]-[インデックス]でインデックス挿入するとき、「\textbf{$\mathfrak{p}$進付値}」などにインデックスを付けようとすると正しく「\index{@$\mathfrak{p}$進付値}」が挿入されないという不具合を修正しました。
- Tabキーで作った余白を含む行のTabよりも右側の部分で Delete キーを使用するとキャレットのある文字でなく別の箇所の文字が削除されるという不具合を修正しました。この不具合はVersion 3.316で修正したはずでしたが、Version 3.40でTEditorコンポーネントをver2.52U Rel.25に更新した際にVersion 3.40、3.401で再発していました。
- エンコード自動判別がうまくいかない場合に、[ファイル]-[エンコードの種類]でエンコードを指定してから、ファイルを読み直すか、内容を維持したまま適用するかを選択できるようにしました。
- [テキスト]-[ラベル付け]でカーソルが正しい位置に移動しないという不具合を修正しました。
- ワードラップがONのとき、[数式]や[ユーザー]でTeX命令を挿入後にカーソル移動する場合に、正しくカーソル移動できない不具合を修正しました。
- [ファイル]-[DVI→PDF変換]でPDF用紙サイズの設定画面において、用紙サイズをTeXソースファイルから判断してデフォルトとして選択状態になるように改善しました。
- TEditorコンポーネントをDEKOさんによるユニコード対応版TEditor ver2.52U Rel.25に更新しました。
- 正規表現ユニット「SkRegExp」をVersion 3.0.7に更新しました。
- ワードラップの不具合を修正しました。
- Shift Jis以外のファイルのラベルを参照をしたとき、ラベル内容参照画面が文字化けすることがあるという不具合を修正しました。
- ラベル表示フォームの表示位置を修正しました。
- [オプション]-[エディタ設定]において、全角空白、タブの表示を設定できるようにしました。
- [オプション]-[エディタ設定]でキャレットの形状を縦線・下線から選択できるようにしました。
- メインメニューの[TeXテキスト]、[TeX数式]、[ギリシャ文字]の表示を[テキスト]、[数式]、[ギリシャ]に変更しました。
- IME On/Off自動制御を使用していると、検索、置換、ファイルを開くなどで、\や$を入力すると編集中のテキストに\や$が挿入されてしまうという不具合を修正しました。
- [TeXテキスト]-[インデックス]でインデックス挿入するようにしました。使い方は、例えば、文書中に「\textbf{ルベーグ積分}という」ようなテキストがあったとき、その後ろにカーソルがあるとして、そこで[TeXテキスト]-[インデックス]を行うと、「\textbf{ルベーグ積分}\index{@ルベーグ積分}という」となり、カーソルが@の前にくるので、そこで「るべーぐせきぶん」という読み方を入れます。\textbfがなくても「ルベーグ積分」の部分を選択してから[TeXテキスト]-[インデックス]を行っても同様の結果になります。もちろん、プリアンブルに\usepackage{makeidx}\makeindexと書いておき、索引を印刷する所に\printindexを書く必要があります。
- TikZ命令を入力するサポートとして、[TeXテキスト]-[文書クラス]の使用するパッケージにtikzを選択できるようにして、[TeXテキスト]-[定理等の環境]-[tikzpicture環境]を追加しました。また、[TeXテキスト]-[作図TikZPicture環境]からいくつかの命令を入力できるようにしました。
- IME On/Off自動制御を変更しました。\が入力されると半角英数入力になり[Enter]、[スペース]、[ESC]、[上下左右の矢印キー]のいずれかが押されると元の入力モードに戻るようにしました。
- [オプション]-[エディタ設定]においてデフォルトの色設定を2パタン(背景色ホワイト・背景色ネイビー)選択できるようにしました。
- 新規ファイルを作成して保存する前にpdfファイルを作成しようとするとIOエラーとなる不具合を修正しまた。
- [TeXテキスト]-[文書クラス]で使用するパッケージとしてgraphicxを選択した場合、これまでは\usepackage[dvipdfm]{graphicx}が挿入されたが、これを\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}が挿入されるように変更しました。
- 正規表現ユニット「SkRegExp」をVersion 3.0.6に更新しました。
- 64bit版のW32TeXを使用している場合に、[ファイル]-[DVI->PDF変換2]が動作しなかった不具合を、dvips -P dl -D 600 -z -f %1 | bkmk2uni > %1.ps に替えて,dvips -P dl -D 600 -z -f %1 | convbkmk -g > %1.psを実行するように修正しました。ただし、Rubyをインストールしておく必要があります。32bit版のW32TeXを使用している場合は従来通りです。
- [オプション]-[親ファイルの指定]で親ファイルを指定すると、ファイルを開くとき.texファイルしか開けない不具合を修正しました。
- [TeXテキスト]-[複数行の数式]-[multline]でmultline環境を出力するところが、multilineになっていた不具合を修正しました。
- 検索、置換文字列をオートコンプリートしないように変更しました。
- [ファイル]-[dvi->ps変換]でdviファイルをpsファイルに変換するとき、これまでは用紙サイズ設定していませんでしたが、texファイルのプリアンブルから用紙サイズを取得してdvipsのパラメータとして渡すように変更しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]でTeXソースファイルのフォルダーボタンをクリックしたとき、デスクトップからのツリーが表示されるように変更しました。
- Tabキーで作った余白を含む行のTabよりも右側の部分で Delete キーを使用するとキャレットのある文字でなく別の箇所の文字が削除されるという不具合を修正しました。
- IME On/Off自動制御を変更しました。$,\[で数式を入力するときはIMEがOffになり、$,\]が入力されるとIMEがOnになります。さらに、どのIMEでも\が入力されると半角英数入力になり[Enter]、[スペース]、[ESC]のいずれかが押されると元の入力モードに戻るようにしました。また、現在の状態をステータスバーに表示するようにしました。
- [ギリシャ文字]-[斜体大文字]を追加しました。
- [TeXテキスト]-[文書クラス]で使用するパッケージとしてgraphicxを選択した場合、これまでは\usepackage[dviout]{graphicx}が挿入されましたが、これを\usepackage[dvipdfm]{graphicx}が挿入されるように変更しました。
- ツールバーの一番右端の[コンパイル・pdfプレビュー]ボタンにマウスカーソルを置いても「コンパイル・pdfプレビュー」というヒントが表示されなかった点を修正しました。
- フォルダ名やファイル名に漢字を用いたときに(例えば、c:\図形の計量.tex)、DVIOUTからeasytexにジャンプしようとすると同名の新規ファイルを作ってしまうことがあるという重大な不具合がありました。親ファイルを指定しないで編集中のファイルをコンパイルしてdviファイルを表示している場合には修正しました。
- ファイルを開くとき、現在編集中のファイルと同じフォルダーと拡張子がデフォルトとなるように変更しました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[キー割り当て]で一番下の「複素数体」のところで、右側のリストからキーを選択できなかった不具合を修正しました。
- [TeXテキスト]-[相互参照]において、編集ファイルが大きなサイズのときラベル参照ウィンドウが前面から隠れてしまう不具合を修正しました。
- [TeXテキスト]-[複数行の数式]に[gather]、[align intertext]、[multiline]を追加しました。
- [TeX数式]-[矢印]-[長い矢印]に[xrightarrow]、[xleftarrow]を追加しました。
- [検索]-[指定行ジャンプ]などで数字を半角で入力するときに、IMEが自動でオフ・オンとなるようにしました。
- [オプション]-[TeX 環境設定]-[TeXOption] で SyncTeX にチェックしていない場合、ツールバーから pdf ファイル表示 を実行しても PDF ファイルが表示されない不具合を修正しました。
- 画面分割時に上の画面から pdfファイル表示 を実行したときに、下の画面のカーソル位置に対応する PDF ファイルの箇所を表示してしまうという不具合を修正しました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[IME 制御]で IME On/Off 自動制御をサポートしました。この機能を使用すると、$, \[で数式を入力するときは IME が Off になり、$, \]が入力されると IME が On になります。さらに、Google 日本語入力以外では \ が入力されると半角英数入力になり [Enter] が押されると元の入力モードに戻ります。ATOK の 2007 以降、Microsoft Office IME 2010、Windows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows 8 に付属の Microsoft IMEで動作確認済みです。ただし、Microsoft Office IME および Windows XP, Vista, 7 付属の IME では、プロパティの[変換]のタブ、あるいは[全般]-[編集操作]のタブでキー設定を IME Standard または ATOK にするか、キー設定が Microsoft IME の場合は「直接入力モードを使用しない」のチェックをはずしてください。この新機能以外は Version 3.306 からの変更はありませんので、IME On/Off 自動制御が不要な方は 3.306 をそのままお使いください。また、使ってみて煩わしければ、「IME On/Off 自動制御を使う」のチェックをはずしてください。
- TEditor コンポーネントを DEKO さんによるユニコード対応版 TEditor ver2.52 Unicode Edition Rel.6 にすることによって、ユニコード(Shit-JIS、EUC、JIS、UTF-16、UTF-16、UTF-8)に対応しました。
- 正規表現検索に対応しました。検索エンジンには小宮秀一さんによる「SkRegExp」を用いています。$& は、一致したパターン全体と同じパターンに置換します。 置換で使用できるエスケープ文字は\t タブ(\x09)\n 改行(\x0a)\r 復帰(\x0d)\f 改頁(\x0c)\e エスケープ(\x1b)です。
- [オプション]-[TeX 環境設定]-[TeXOption]から「検索した TeX ラベルをソートする」というチェックボックスを削除し、相互参照でラベルを参照するときにソートするかしないをチェックボックスで切り替えられるようにしました。
- [検索]-[対応する括弧]でカーソル上の括弧{,}, (,), [,], \{,\}, \(,\), \[,\], $,$ に対応する括弧をハイライト表示します。カーソル位置は動かないようにしました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[TeX 環境]で、TeX コマンドに6種類の色付けと太字、斜体、下線を設定できるようにしました。$$, \(\), \[\], &, \\ および対応する括弧の色も設定できるようにしました。対応する括弧については背景色も設定できるようにしました。
- [オプション]-[エディタ設定]-[コメント]でコメントについて太字、斜体、下線を設定できるようにしました。
- [ファイル]に[ファイル履歴の削除]を追加しました。ファイルの履歴の数も30個に増やしました。
- ファイル履歴からファイルを開いた場合には、自動的にカーソルが前回ファイルを保存したとき(修正したファイルをコンパイルしたときなどを含む)のカーソル位置に移動するようにしました。旧バージョンのファイル履歴がある場合は、いったん履歴をすべて削除してください。
- [ファイル]-[コンパイル・PDF プレビュー]では最初の1回だけ PDF 用紙サイズの設定画面が現れるようにしました。
- 画面分割(上下)をサポートしました。
- 他のアプリ(複数の EasyTeX を開いたときも含めて)からのテキストデータの OLE ドラッグ・ドロップができなくなりました。コピー・ペーストを使ってください。
バージョン3.242以前からバージョン3.24における変更点には次のようなものがあります。
- IME, ATOK による再変換ができるようにしました。
- エラー検索を改善しました。
- ワードラップ時のコメント設定/解除の不具合を修正しました。
- TeX 環境設定で手動設定をより使いやすい形で復活させました。
- Version 3.183 で新しく epLaTeX などを選択できるようにしたときに生じた,Ini ファイルに書き込めないという TeX環境設定の不具合を修正しました。
- コメント/コメント解除で余計な改行が挿入される不具合を修正しました。
- コンパイルに続けてプレビューできるメニューを追加しました。PDF, PS ファイルについても同様。より使いやすくしました。
- Adobe Reader X に対応しました。現在,Foxit J-Reader 4.2、PDF-XChange Viewer 2.5、Sumatra PDF 1.6に対応しています。これ以外でも使える可能性もあります。
- コンパイラーとしてあべのり氏作成の LaTeXCompile を選択することによって、必要な回数だけ自動的にコンパイルするようにしました。LaTeXCompile は あべのりさんのページ にあります。LaTeXCompile を使えば,BibTeX も簡単に使えます。詳しくは 夢民さんのブログ Easy TeX で bibTeX をつかうをご覧になってください。
- TeX 命令(\で始まるもの)の色を設定できるようにしました。
- エディタ設定のキー割り当てを改良して、カスタマイズできる機能を増やしました。
- 対応する括弧を検索する機能を追加しました。
- SyncTeX に対応しました。SumatraPDF と EasyTeX の間で相互ジャンプができるようになり、DVI 作成と同様に PDF 作成が快適にできるようになりました。
EasyTeX には細かな点で不具合がいろいろあるかもしれません。不具合を発見された方は

までメールいただければ幸いです。能力と時間の許す範囲で対応させていただきます。使用した感想等も歓迎いたします。
EasyTeX 不具合の報告
- otfパッケージを用いたtexファイルをタイプセットしたときに,エラーがあっても見つけられないという不具合がありました。Version 4.140でこれを修正しました。
- Asymptote実行を何回か繰り返すとAsymptote実行ができなくなるという不具合がありました。Version 4.140でこれを修正しました。
- [検索]を実行する前に[検索]-[置換]を実行すると,置換のオプションをチェックしても次回の検索,置換時にチェックしたことが反映されないという不具合がありました。Version 4.128でこれを修正しました。
- [ウィンドウ]-[上下分割],[ウィンドウ]-[左右分割]において,フォントサイズが同じにならない不具合がありました。Version 4.128でこれを修正しました。
- Windows 11 バージョン 22H2の上で EasyTeXを使用しているとき、日本語変換モードに移行するために[半角/全角]キーを押すとEasyTeXがクラッシュしてしまいます。これはDelphi/C++Builder製アプリで発生するWindowsのIMEの変更によるものであると報告されています。Version 4.127でこれを回避する対策をしました。
- Version 4.00 から Version 4.125について,[検索]-[置換]が起動時に無効になっていて一度、[検索]を実行してからでないと有効にならなかった不具合がありました。Version 4.126では起動時から[置換]が有効になるように修正しました。
- Version 4.00 から Version 4.124について,[タイプセット]を実行するとき、[オプション]-[TeX環境]でTeXエンジンをLuaLaTeX、XeLaTeX、pdlatex(英語)に設定してある場合にうまくpdfファイルを開けないという不具合がありました。Version 4.125でこれを修正しました。
- Windows11のIMEについて、エディター設定で「IME On/Offを自動制御する」をチェックしている場合、確定した後に$や¥を入力すると$$¥¥ のように半角と全角が続けて入力されてしまい、 確定前に$や¥を入力するとIMEがオフになるがその後自動的にIMEオンに戻る状況になってもキャレットが消えたままになって何も入力できない状態になってしまうという不具合があります。この場合、例えば[テキスト]-[複数行の数式]などの、IMEをオフにして数字を入力するようなメニューを実行してから漢字キーを押せば正常に戻ります。もちろんIME自動制御機能をオフにしていれば問題は起こりません。 MS-IMEを以前のバージョンのIMEを使うという互換モードに設定すればこのような不具合を回避できます。またATOKではこのような不具合は起こりません。
- インストール機能付きのexeファイルからインストールしないで,zipファイルからインストールした場合には、ヘルプファイルを正常に見ることができないという不具合があります。これはzipファイルを解凍したフォルダーの中にあるヘルプファイル easytex.chm および latex.chm がインターネット上からダウンロードした危険なファイルであるとして Windows によってアクセスが止められるために起きています。解凍したフォルダーにある easytex.chm と latex.chm をそれぞれエクスプローラーからダブルクリックすると、「このファイルを開きますか?」という警告が表示されます。
この画面の左下に、「このファイルを開く前に常に確認する」というチェックボックスがあります。このチェックをはずしてから[開く]ボタンをクリックしてヘルプファイルを開きます。一度開けば,それ以降は普通に表示されるようになります。 - 下記のIMEの不具合はバージョン4.00で解消されました。
- Windows 10 バージョン2004のIMEで日本語を入力するとカーソルが消えてしまうという不具合があります。とりあえずの対処法は次の通りです。試して見てください。
- [スタート] を選択し、「設定」 と入力して選択するか、Enter キーを押します。
- [設定] 内の検索ボックスに「IME 設定」 と入力し、ご使用の言語に適切なIME 設定、たとえば、日本語の IME 設定などを選択してください。
- [全般] を選択します。
- [以前のバージョンの Microsoft IME を使う] をオンにします。
- Version 3.235~3.411 で言語を英語に設定したとき,pdfファイルを作成する際にpdflatexが正しく呼び出されないという不具合がありました。これは Version 3.412 で修正しました。
- Version 3.32~3.411 でインデックスを挿入するとき、「\textbf{$\mathfrak{p}$進付値}」などにインデックスを付けようとすると正しく「\index{@$\mathfrak{p}$進付値}」が挿入されないという不具合がありました。これは Version 3.412 で修正しました。
- Version 3.40、3.401 でTabキーで作った余白を含む行のTabよりも右側の部分で Delete キーを使用するとキャレットのある文字でなく別の箇所の文字が削除されるという不具合が再発していました。これは Version 3.41 で修正しました。
- Version 3.30~3.322 でのワードラップ時の二重表示の不具合は、Version 3.40 で修正しました。
- Version 3.30~3.322 ではShift Jis以外のファイルのラベルを参照をしたとき、ラベル内容参照画面が文字化けすることがあるという不具合がありましたが、これはVersion 3.40 で修正しました。
- Version 3.31~3.32 でIME On/Off自動制御を使用していると、検索、置換、ファイルを開くなどで、\や$を入力すると編集中のテキストに\や$が挿入されてしまうという不具合がありました。これは Version 3.321 で修正しました。
- Version 3.30~3.315 でTabキーで作った余白を含む行のTabよりも右側の部分で Delete キーを使用するとキャレットのある文字でなく別の箇所の文字が削除されるという不具合がありました。これは Version 3.316 で修正しました。
- フォルダ名やファイル名に漢字を用いたときに(例えば、c:\図形の計量.tex)、DVIOUTからeasytexにジャンプしようとすると同名の新規ファイルを作ってしまうことがあるという重大な不具合がありました。親ファイルを指定しないで編集中のファイルをコンパイルしてdviファイルを表示している場合には修正しました。
- [オプション]-[TeX環境設定]-[TeXOption]で SyncTeX にチェックしていない場合、ツールバーから pdfファイル表示 を実行しても PDF ファイルが表示されない不具合がありました。これは Version 3.312 で修正しました。
- 画面分割時に上の画面から pdfファイル表示 を実行したときに、下の画面のカーソル位置に対応する PDF ファイルの箇所を表示してしまうという不具合がありました。これは Version 3.312 で修正しました。
- Version 3.30~3.31 で [TeX テキスト]-[相互参照] でラベル名を「ソートする」をチェックしたとき、ラベル名のリストボックスにフォーカスが移っていない不具合がありました。これは Version 3.311 で修正しました。
- Version 3.30~3.31 で検索、置換のオプションで「空白・改行を無視する」がデフォルトでチェックされていましたが、Version 3.311 からデフォルトではこのチェックをオフにしました。検索する文字列によってはこのオプションが設定されていると検索が著しく遅くなる場合があります。
- Version 3.30~3.31 でエラーなくコンパイルできたときでもエラーメッセージが表示されることがありました。これはVersion 3.311 で修正しました。ワードラップ時の二重表示についての不具合は修正できていません。
- Version 3.30~3.304 でワードラップをチェックしたとき、改行マークが次の行に表示され、ワードラップされた部分の表示が二重になって折り返される前に表示されるという不具合があります。Version 3.305 において、改行マークについての不具合は修正しましたが、二重表示についての不具合は修正できていません。
- Version 3.303 で画面分割を上の画面から解除したとき、カーソルが消えてしまう不具合がありました。これはVersion 3.304 で修正しました。
- Version 3.302 で置換において置き換え動作の確認をチェックしてすべて置換したときに、置換をしても「0個の置換を行いました」と表示されてしまう不具合がありました。これは Version 3.303 で修正しました。
- Version 3.30 で全角と半角の混在した文字列を IME で漢字入力したとき、半角の部分が後ろに重複して入力されてしまう不具合がありました。これは Version 3.302 で修正しました。
- Version 3.20 で PDF Reader を設定しないで PDF ファイルを開こうとするとハングアップする不具合がありました。 これは Version 3.201 で修正しました。
- Version 3.20 (3.201でも)では、PDF Reader を Adobe Reader 以外に、FoxitReader 2.3、PDF-XChange Viewer 2.0、クセロReader ZERO 2.0 に対応しましたが、TeX ファイルが C:\My Documents\sample.tex のようにフォルダー名にスペースがある場合は、Foxit, Xelo, PDF-Xchange Viewer では PDF ファイルを開けないという不具合がありました。これは Version 3.202 で修正しました。
- [ファイル]-[DVI->PS変換2] が機能していませんでした。Version 3.202 ではこれを削除し、新たに[ファイル]-[DVI->PDF変換2] を追加しました。これは、prosper 用でしおりの文字化けを修正した PDF ファイルを作成し表示すします。Ghostscript のパス(例えば,c:\gs\gs8.63\bin;c:\gs\gs8.63\lib)を Windows XP のシステム環境変数の Path に設定する必要があります。
- EasyTeX の Version 3.204 で PDF を開こうとするとリーダーが起動して"ファイルを開く"のダイアログが出てしまい、PDF が読み込めないという場合には、[オプション]-[TeX 環境設定]の PS/PDF のタブで PDF Reader を開くタイミングがいくつになっているか確認してください。この値が小さいと PDF ファイルをうまく開けないので、この値を 100単位ずつ 400から 1000 くらいまで変えて試してうまくいく値に設定してください。
- Version 3.232 において、DVI ファイルを開くと EasyTeX の編集画面がずれてしまうという不具合を修正しました。
- Windows 7, Vista で ATOK2011 を導入すると,EasyTeX でカーソルが消えてしまいます。2011.03.03付けの ATOK 2011 for Windows アップデートモジュールを適用することによって回避できます。詳しくはATOK 2011 for Windows アップデートモジュールをご覧ください。
- Version 3.233 では、Version 3.221 から 3.232 において、検索、置換において検索、置換文字列が正常に入力できない不具合を修正しました。
- Version 3.240 では、Version 3.235 以前において、コンパイルエラーがないときに、「”は整数ではありません」というエラーメッセージが表示されてしまう不具合を修正しました。
TeXと関連ソフトの入手先
Windows Xp/Vista/7/8/10/11 上で TeX を使用するためには、TeX の本体とプレビューアが必要です。角藤さんによるW32TeXの配布は終了しました。TeX の本体はTeXLiveの入手をお勧めします。TeXLiveは Index of /pub/CTAN/systems/texlive/Imagesからtexlive2023.isoがダウンロードできます。PDF ReaderとしてはSumatraPDFをお勧めします。SumatraPDFは,SumatraPDFをダウンロードから入手できます。 EasyTeX をインストールする前に、TeX の本体とSumatraPDFをインストールしてください。 TeX と関連ソフトについては、TeX Wiki に詳しく載っています。