●学校心理って何?

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まずは「心理学」のイメージ

 「心理学」と聞いて、どんなイメージを皆さんは思い浮かべるでしょう? テレビや雑誌では、いくつかの質問に答えることで自分の心理がわかるという「心理テスト」を見かけることがよくあります。こうしたテストをやってみたことのある人も多いでしょうが、いざ「心理学ってどういうことをするの?」と聞かれても、なかなか具体的なイメージはわかないのではないでしょうか。

「心理学」とは?

 心理学は、文字通り人間の心について研究する学問です。ただし、人間の心は目に見えるものではありませんから、そのままではみんなが納得できるような議論をすることはできません。そこで、心理学はまず心理テストやアンケートなどを用いて心の状態をできるだけ目に見えるような形にします。そして、その結果を詳しく見ていくことで「人間の心はこうなっている」と主張するのが、心理学の特徴です。つまり、心理学とは人間の心について根拠をもって議論しようとする学問、と言えるでしょう。「根拠をもって」というのは、「なぜ心がそうなっていると言えるのか」と聞かれたときに、「だって~だから」と理由をきちんと説明できるということです。これは自分の言っていることをきちんと人にわかってもらうために大切ですよね。

では「学校心理」って何をするの?

 心理学には、どういった人たちの心を扱うかによっていろいろな分野があります。「○○心理学」のような言葉を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。「学校心理」は,「学校」という言葉から想像されるように、主に学校や家庭などの教育場面において子どもたちが示す「心と行動の現象」を心理学にもとづいて総合的に理解しようとする領域です。例えば、子どもたちが学習場面のどういったところでつまずくのか、そしてその原因は何かといったことや、どうやったら子どもたちが意欲をもって学習に取り組めるようになるのかといったこと、あるいは学級の中での子どもたちの人間関係はどうなっているのかといったことのように、実に様々なことが学校心理で扱う対象となります。実際のところ、子どもたちの教育に関することで、学校心理と関係がないものを探す方が難しいのではないでしょうか。

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