2乗すると になる数なら
と
であると納得できます。
また2乗して
になる数だとしても、
それが と
であることも、
計算をすれば納得できそうです。
でも、2乗して になる数は
と
だと言われても、
そもそも
が数なのかどうかはっきりせずに、しっくりこない
かもしれません。
こうした気持ちはむしろ自然なことです。どんなものなら「数だ」と
言ってよいのかがはっきりしないので、確かめようがないようにも
思います。そこで、ここは気持ちを切り替えて、
のように
根号のついたままでしか考えられないものについて、
それが「数かどうか」を考えるのではなく、それを
「数として一人前になるように育てていこう」と考えましょう
例えば で
についてわかっている仕組みは、「2乗したら
になる」ということだけです。この仕組みだけを手がかりにして、
これまで学習してきた数と同じようなことが考えられて、しかも
これまでの数ときちんと共存できるように、
や
などを
「数として育てていく」のです。
では「数となる」には、どんなことが必要でしょうか?
今までの数のことを思い出すと、次のことが必要でしょう。
なお、この育成ゲームにうまく参加するには、いくつかのコツが
あります。1つは、
数
や
分数、
わり算
などのとらえかたを、
算数のものから中学校のものへと、あらかじめバージョンアップ
しておくことです。
のような+の入ったものをたし算の答えとして
見ることになりますが、
+の入った式も数の1つの表現なんだと、
気持ちを切り替えてあれば大丈夫です。
もう1つは、今までの数に対して使っていた計算のきまりが、
大切な場面で使われているので、それに注意を向けるという
ことです。例えば、
をどう決めたらよいかを考える際に、
を計算して、