テーマ別編 小学校 5/6
写真で考えるごみ学習〜合衆国のごみ箱から〜
上越教育大学・院 社会系
(秋田市立桜小学校) 川村直子
パンフレット ごみ袋
資料-1 Blue carのついたパンフレット 側面の「Waste Busters」は市が考案した愛称 仕分けを簡単にし、効率的にごみを収集するために設備投資したという。以前の収集車と比較すると、1トンにつき39ドル経費が軽減した。 資料-2 ごみ袋 各商店が市から購入し、買い物の際に商品を入れ市民の手に届き、分別収集に役立てるというシステム
2)リサイクル重視の姿勢
 当市では環境局が中心となってリサイクル活動の推進に力を入れており、収集時の規則の徹底やリサイクルに関する啓蒙活動を、多様なかたちで展開している。パンフレットやポスターの製作はもちろん、ワッペン、Tシャツなども製作して市民への広報活動を積極的に行っている。
 学校教育におけるリサイクル学習にも環境局が関わっており、Waste Bustersのイラスト入りのTシャツを着た職員が学校を巡回してリサイクルの大切さを訴えているのだという。わが国では児童がごみ処理場などに出向き職員の方のお話を聞くのが一般的だが、行政側が直接来校し、専門家として子ども達にレクチャーする機会があれば、考えや思いは一層深まるのではないだろうか。
 今回聞き取り調査に応じてくださった職員の方に、日本ではごみ処理の流れやごみ処理に従事している人の工夫や苦労について詳しく学習するのだと言うと、「私たちが学校で話すのはリサイクルに関することだけで、それについてはいろいろ工夫して理解してもらうように努めている。リサイクルに関する意識はなるべく若いときからが望ましい。しかし、日本の学校で教えるような内容は、私たちは教えないが、そのようなことも重要なことだと思う。」と話しておられた。
ワッペン類 古紙の回収
資料-3 環境局が作成したワッペン類 カラフルで楽しいデザインが目に付く 写真-11 古紙の回収 横に停まっているのがBlue Car