「特色ある大学教育支援プログラム」…特色GP(Good Practice)とは?
「特色ある大学教育支援プログラム」は,文部科学省が平成15年度から始めた大学支援事業です。 大学教育の改善に資する種々の取組のうち,特色ある優れたものを選定し,その事例を広く社会に情報提供することで,他大学や教員の参考とし,高等教育の活性化が促進されることを目的とするものです。
<参照>
文部科学省 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/002.htm
平成17年度は,全国の国公私立大学から410件の申請がありました。その中から,47件(採択率11.5%)が優れた取組として採択され,本学の事業もその一つに選ばれました。
本学の特色GPの目的は,「高度な専門的力量と教育実践に精通した有能な実践家を育てる」という教育目標の実現にあります。具体的には,分離方式初等教育実習を中核とした,年次を踏まえた体系的な教職キャリア教育による実践的指導力の育成です。
平成12年度改革では,人間教育学セミナー,体験学習,フレンドシップ事業としての学びクラブ,ボランティア体験等を教育実習と連動させて位置付け,入学早期から教職への自覚と課題を確かなものにしてきました。21世紀を担う教師とは,マニュアル的教育姿勢から脱却し,教育創造の力量をもつ教師です。丸投げの教育実習ではなく,学生自身の主体的な教材研究を促す意味から,分離方式の初等教育実習,さらに総合インターンシップを導入したことにより,大きな変容を見てきました。
こうした改革方針を堅持し,更なる教職キャリア教育の方途を探って,本学が教育実習を展開する各教育委員会,受入校代表者と連携し,協議や各種調査を行いつつ条件整備を進めています。そして,教育実習の拡充と質的充実,学生の内省的評価の全面実施,教職科目と教育実地研究の充実など,カリキュラム改善を不断に図ることで,本学の教育目標を具現しています。
さらに,平成19年度から,本学の教育目標をもとに到達目標及び具体的な到達基準を明確にしてカリキュラムを展開することを目指しています。それは,教職キャリア教育の成果について基準にもとづいて説明責任を果たしていく評価システムの構築でもあります。
4年間計画で「教職キャリア教育による実践的指導力の育成」事業を推進することで,本学の教育目標を具現する自立体制を確立していきます。