教育実地研究U(授業基礎研究T)概要
1 目的
2年次学生に,授業づくりの基礎的理論・技術・方法の習得及び態度形成を促すために,授業内容・指導体制及び到達目標明示による学習成果と個別指導に着眼したプログラム構成にして,3年次初等教育実習につなぐことを目的とします。
2 3年次初等教育実習への連続性を重視したプログラム
(1) 3年次初等教育実習につなげるプログラム編成の視点 | |||
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@ | 授業内容 | |
ア | アクティブラーニングを重視した小グループによる双方向型の授業内容 | ||
模擬授業,グループ演習,板書・話し方実技演習,教育用語・漢字テスト,感想カード記述などによる学生の主体的な授業参加を促す双方向型の授業内容により,各教科・領域の授業づくりの基礎的理論・技術・方法の習得及び態度形成を促します。 | |||
イ | 授業の目的と内容が整理されたテキスト・DVD教材作成による具体的指導 | ||
授業づくりのDVD教材化により,学習指導要領の目標と内容を踏まえ,子どもの実態に応じた教材開発や学習指導,評価方法などを理解できるようにします。また,記述・表現テストにつながる授業資料のテキスト化により,授業時間外の自主学習の習慣を身につけます。 | |||
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A | 指導体制 | |
ア | ST比の維持向上による少人数指導の推進 | ||
担当教員一人当たりの学生数(ST比)が,16〜17人になるよう,10グループで編成し,少人数指導ができるようにします。 | |||
イ | 実地指導講師による学校現場の視点導入 | ||
附属小学校現職教員及び退職校長などの実地指導講師による具体的指導により,子どもや地域の実態に応じた授業づくりの視点に気づくようにします。 | |||
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B | 到達目標明示による学習成果と個別指導 | |
ア | 学生の実態に応じたリメディアル教育の充実 | ||
学生の記述テストや表現テストの実態に応じて,個別に補完的な指導を行い,初等教育実習に必要な資質能力が習得できるようにします。 | |||
イ | 到達目標を拠り所とした学習成果の自己評価に基づく教職キャリアガイダンスの実施 | ||
「何が分かり,できるようになったのか,自己課題は何か」を確認する拠り所となる到達目標を明示し,学生の主体的な内省的評価を促します。 事前に教職キャリアファイルを通して学生の能力や適性,意欲,初等教育実習に対する不安や問題点等を適切に把握し,全員の学生と個別面談(教職キャリアガイダンス)しながら指導・助言することで,3年次初等教育実習へのスムーズな連続を図ります。 |
(2) H20年度プログラムの実際 |
時 | テーマ及び内容 | グループ | 教室 | 担当教師 |
1 | ガイダンス「教育実地研究の意義,課題の提示,到達目標の明示」 | 一斉 | 202 | 釜田,伊佐,佐藤, 古閑 |
2 | 授業形態 | 10 | 206 | 伊佐 |
3 | 子どもと道徳 | 10 | 206 | 伊佐 |
4 | 発問の構成 | 10 | 207 | 佐藤 |
5 | 指導と評価の一体化 | 10 | 207 | 佐藤 |
6 | 子どもと国語 | 10 | 208 | 古閑 |
7 | 子どもと生活 | 10 | 208 | 古閑 |
8 | 子どもと社会 | 10 | 205 | 釜田 |
9 | 子どもと算数 | 一斉 | 202 | 磯野(附属小) |
10 | 子どもと理科 | 一斉 | 202 | 浅野(附属小) |
11 | 板書の構成「基本的な板書指導」 | 10 | 204 | 高橋,吉越 |
12 | 記述テスト「教育用語と漢字」 | 3 | 301・302 | 伊佐,佐藤,古閑 |
13 | 表現テスト「朝・夕の会の話,漢字の ミニ模擬授業,音読・朗読」 |
10 | 201〜205 | 釜田,伊佐,佐藤, 古閑,高橋,吉越 |
14 | 記述再テスト 表現再テスト |
個別 | 202 ・206・207 | 伊佐,佐藤,古閑 |
15 | 教職キャリアガイダンス 「個別面談−教育実習に向けて−」 |
個別 | 202 | 釜田,伊佐,佐藤, 古閑,高橋,吉越 |