7.学びの軌跡を確認する「教職キャリアファイル」

「教職キャリアファイル」の意義

1.「教職キャリアファイル」の意義

 「教職キャリアファイル」は,平成19年度から学生に配付し活用を促しています。
 本学が「教職キャリアファイル」を活用するようになった主な理由は,次の2点です。

(1) 学生が自らの学びの履歴を確認し,自らの特性や課題を確認するため。
(2) 教員が学生の学びの履歴を把握し,学生の個性や課題に応じた教職キャリアガイダンスができるようにするため。

クリックで拡大します 平成19年度から,学生に対して上教大スタンダードに照らし合わせて,学生が自らの教職観を再構築し,自己目標を見出すために「教職キャリアファイル」を配付し,活用を促しています。現在は,「教職キャリアファイル」の内容の充実と,「教職キャリアファイル」を活用した学内の支援体制の構築に努めています。

2.今後の見通し

(1) 1年次と2年次で実施される教職キャリアガイダンスでの活用
 1年次10月と2年次2月に学部学生全員を対象に教職キャリアガイダンスを実施する予定です(2年次は既に実施中)。その際,学生は教職キャリアファイルに集積された履修状況と上教大スタンダードを照らし合わせます。その上で,学生一人一人は教職キャリア上の自らの特性や自己課題を明確にします。

(2) 4年次で試行している「教職実践演習」での活用
クリックで拡大します 平成19年度から試行している「教職実践演習」では,「中教審到達目標」を活用し,本学学生の実態と本学のカリキュラムに則した具体的な確認指標(ねらい)を作成しました。
 平成20年度は,平成19年度の取組を検討し,中教審の動向や上教大スタンダードの作成状況を勘案し,カリキュラムを再検討する予定です。その際,学生自らが教職キャリアファイルを活用し自己課題を見出し,主体的に教職実践演習に取り組むことができるように支援します。