3.「教育実習」の質的改善

「総合インターンシップ」の導入

 4年次学生は,前期に中等教育実習と教員採用試験対策に集中し,採用試験後の後期には卒業研究に集中します。中には3年次段階から卒業研究に取り組み,データ取りが終わっている学生もいます。
 本学では臨時採用,本採用にかかわらずスムーズな教育現場移行ができるよう,インターンシップの導入が長年懸案となっていました。そこには,教育実習そのものは概して教科指導に重点がおかれる傾向にあることから,担任の片腕となって日々学級の子どもたちとかかわり,学級経営の手法を学ぶこと,可能な限り教科指導も担当し,より実践的な指導力を身に付けて欲しいという願いがありました。
 そして,平成17年度,4年次後期に総合インターンシップを導入し,インターシップ後,数か月で現場に移行させることとしました。
 その際,次の条件を満たす学生に特化しました。

@ 初等教育実習がA評定であること
A 教職を確実に目指す決意であること
B 9月から11又は12月まで,週の2〜3日,決まった曜日に確実に参加でき,最後までやり抜ける決意のあること
C 卒業研究に見通しがもてて,人物的にもゼミ教員が推薦する学生に限ること

 初年度は,7名が附属小・中学校にインターンシップに入りました。その成果は徐々に増加し,今では公立校へも拡大して展開しています。