上越教育大学 教員養成GPプロジェクト

ICTを活用した学力の向上とメディア・リテラシー育成〜協力校教員・大学院生・大学教員の協働的継続的アクションリサーチを通して〜

取組実績と課題

5. 本プロジェクトメンバーの協働による学習支援の実施とその受け止め方

上記の授業計画のもとで、平成18年1月24日と1月27日に、本プロジェクトのメンバーである、上越教育大学大学院学習臨床コース情報教育分野の大学院生が、学習活動の支援に参加した。学級担任、及び、参加した大学院生の受け止め方を次に示す。

1. 学級担任の受け止め方

  • たくさんの人手があって、ビデオ編集のやり方を丁寧に教えていただいた。
  • 事前の綿密な打ち合わせが必要である。
  • 児童に合った適切な機材を事前に確認してから進める必要があった。

2.学習支援に参加した大学院生の受け止め方(抜粋)

  • 外部の人間をあれほどまでにスムーズに受け入れてくる児童で、サポートをする方としても大変助かりました。基本的な操作技能(キーボード、保存等)が身に付いていました。そのため、サポートそのものについても、必要最低限のデモを行うことで、タイトルの挿入、アニメーション化、画面切り替え方法、動画の編集などを児童が進んで行うことができました。短時間の指導であれほどまでの技能を身につけられるのは、やはり子どもだからでしょうか。吸収の速さにビックリしました。
  • 担任の先生方も、サポートに任せっきりにならず、積極的に関わっていただけたのはありがたいことでした。ただ、もう少し、サポート側と授業が始まる前に多少の打合わせがあると、分担がはっきりして、お互いに動きやすかったのではないでしょうか。
  • 授業後もフレンドリーに過ごせたのは少人数指導のだと思います。
  • 現場にいた人間としては、授業の全体は学校の先生、情報機器の設定・準備・指導はサポート側とするだけでも、ありがたいと思います。現に所属校では、情報の授業をするにあたって、「一人では不安だけど、先生がいてくれるなら・・」と何度も言われたことがあります。今後、情報教育(情報機器の活用も含めて)を普及させるにあたって、サポートする人間がいてくれることは、やる気のある学校ならば、本当にありがたい事業だと思います。
  • 児童の「こうしたい」という願いを、答えてあげられるようなスタンスで臨みました。ただ「すぐに」「すべて」を答えるのではなく、一部を教え、あとは児童の自主性に任せました。最終的にどの技能を使うのか、どういった編集方法を用いるのかは、グループの話し合いを通して、決めさせるのがよいと思ったからです。
  • ビデオ編集の方法として、不要な部分のVTRの切り取り方を教えたところ、率先して「ここを切り取りたい」「ここは残す」など明確に考えていた。じゃれあったり、ふざけた部分もわかっており、そこは削除して欲しいなど、具体的な構想が出来上がったうえで収録していたことがわかった。
  • 特に気をつけたのが、情報を教える際の配慮を行ったことである。具体的には、間違った表現方法にならないようにと、適切な日本語で表現することの大切さを意識して接した。万が一、テロップ等で意図しない表現方法(誹謗や中傷など)にならないように、また遊び感覚で簡単にできるが故に、お遊びの内容にならないようにと考えていた