教員プロフィール

専門分野
グローバル教育,日本語教育,第二言語/外国語教育,バイリンガル教育
研究の内容
グローバル教育,日本語教育,第二言語/外国語教育,バイリンガル教育。ことばの教育とは,対象が何語であっても,教師が子どもたちに言語的特徴を伝授し習得を目指すものとしてではなく,子どもたちがいかにことばを使って考え,表現し,分かち合い,共に生きていくためにありたいと考えています。また,ことばの教育とともに多言語多文化社会を担う上で重要なのが,グローバル教育(国際理解教育)だと考えています。グローバル教育とは,どこかの憧れの国やかわいそうな国のことを知るためだけのものでも,外国の方と交流することだけはありません。私たちが地球に生きる者の一員として,多様な背景を持つ人々とともにどのような社会を創っていくのか,どのように生きていくのかを考え,将来に向けてひとりひとりが視点を得て,自分の行動を考えることができる教育です。そのためには十全に機能することばの力を育むことが肝要です。十分な自己内対話と他者との対話を通して思考の往来と深化を仕組む学習デザインの実現を目指しています。
現在取り組んでいる教育・研究は,外国につながる複言語複文化の児童生徒の教科と複数言語や文化等の統合的な学習,ESD・SDGsをベースとする「総合的な学習の時間」,プロジェクトベースの第二言語/外国語の学習において学習デザインやカリキュラムの可能性を探究するとともに,それらの担い手となる教員の養成及び研修のデザイン及びカリキュラムの可能性を探究しています。
教職大学院では,いずれの領域にも共通して皆さんの実践の背景となる多言語多文化共生の理論や先行研究を踏まえた上で,それぞれの関心領域における子どもたちの学びを支える方法を考えていきます。
担当授業科目
【大学院】
- グローバル化と教育
- 外国につながる複言語複文化の子どもたちの教育支援
- SDGsに対応したワークショップの理論と実際
- 教育の国際的動向と教育連携のデザイン
- 多様な子どもに応じた授業の構成
- 現代教育課題研究リフレクション I, II(発達と教育連携)
- 現代教育課題研究プレゼンテーション I, II(発達と教育連携)
- 教育経営総合演習 I, II
- 学校支援フィールドワーク I, II(ストレート)
- 学校支援フィールドワーク I, II(現職)
- 学校支援フィールドワーク I, II(特別)
- 学校支援フィールドワーク (特別:教育経営)
【学部】
- 年少者日本語教育
- 特別支援教育概論
- 体験学習「Glocal Caféを開こう」
- 教育連携セミナー I, II
- 実践セミナー「発達と教育連携」
論文・著書
- 2018,「外国につながる複言語複文化の子どもへの二言語での個別学習支援経験による教職志望学生の学び」,上越教育大学研究紀要,38
- 2018(共著),「地域の未来を積極的に創造しようとする生徒の育成 ―国際理解教育の観点を取り入れた地域学習を通して―」,国際理解教育,24
- 2016(共著),「外国につながる子どもたちの保護者の教育参加 ―『母』としての移住女性のかかわりに注目して―」,上越教育大学研究紀要,35
- 2014,「外国につながる子どもたちへの個別学習支援経験による教職志望学生の学び」,上越教育大学教職大学院研究紀要,1
- 2012,「JSL生徒への日本語での教科・言語学習支援 ―『教科・母語・日本語相互育成学習』教室における日本語支援者JSL生徒のやりとりに着目して―」,上越教育大学研究紀要,31
…… etc.