
取組実績と課題
本取組教育課題の参加メンバー決定
10月に、本取組教育課題の大学院生チームと大学教員チームのメンバーを上記のように決定し、メンバー全員による顔合わせと学習プログラム作成のための打ち合わせを行った。協力校の教員は当日の打合会に参加することができなかったので、北條・田島・角谷が打ち合せに先立って協力校を訪れ、担当教員との事前の打ち合せを行った。
今回の取組では、教員1名と大学院生2名のサブチームを作り(ただし、北條はパイロット・スタディーを実施する学年を含め2学年を担当)、主としてそれぞれの学年単位で授業参観、授業実施を行うことにした。その際、協力校は各学年2クラスの構成なので、原則として、まず各担当学年で協力校担当教員が実施している2クラスの英会話の授業を中心に参観し、そのクラスの雰囲気を知った上で、各大学院生が自らが作成した授業の実施に臨むこととした。担当学年と構成メンバーは院生の希望も取り入れながら、教員との話し合いにおいて下記の表1のように決定した。なお、第4学年に配置されている境野大地は、全学年分の画像データ処理を担当する。
本取組教育課題の授業日程の決定
2005年12月から2006年2月初旬にかけて、協力校の学校において授業参観を順次行った。
授業実施時は、各院生と学年担当教官のスケジュールを基に、協力校の担当教員がコーディネートし、以下の表2のように決定し、順次授業を実施した。
毎回、授業者の他に最低担当教官が同行し、ビデオ撮りやデジタルカメラ等による資料を収集した。なお、肖像権の問題があるので、児童の顔が可能な限り写らない角度を工夫した。
また、本国際理解プロジェクト参加者用のメーリングリストを作成し、参観日、授業実施時については、可能な限り全員に通知するように心掛けた。毎回、複数名の授業参観者がいた。
評価票の作成
各大学院生の授業について児童から評価を得ることにしたが、そのための評価票の開発を兼ねて、11月に4年生においてパイロット・スタディーとして授業を実施し、その結果を踏まえて評価票の項目を検討することにした。今回用いた評価票は、角谷(2005)の項目と鈴木(1995)によるARCS動機づけモデルによる項目を基にした4段階尺度形式のものである。
パイロット・スタディ−の結果から、評価票の項目に特に問題がなかったので、5年生、6年生の高学年にはそのままの形で評価票を用いることとした。1年生から3年生までは27項目という項目数が多いと考えられたため、項目数を8項目とし、自由記述を1問とした。
授業案の作成
今回のプロジェクトで各大学院生が、教員の助言を交えながら授業案を作成した。
