ホーム > 大学紹介 > キャンパスガイド > 学校ボランティア支援室 > 第9回被災地ボランティア1泊2日バスツアー(12月13日出発)の様子を掲載しました。
2014年12月24日
今回のツアーには,34人(学部生18人,大学院生7人,教職員3人,学外者6人)の参加がありました。現地での説明や防災研修,ボランティア,また自炊施設での宿泊などで,心に残る充実したツアーとなりました。
12月13日(土)8時に大学を出発し,15時ごろ宮城県石巻市の大川小学校に到着しました。昨年度まで隣町の雄勝小学校の教諭をしておられ,現在は震災の語り部として多方面で活躍されている徳水博志氏,気仙沼高校教諭の佐藤忠司氏に説明をいただきながら大川小学校(跡)を視察しました。本ツアーでの大川小学校視察は4回目となりましたが,荒廃した学校の様子や犠牲となった命のことを思うと,いつ来ても心が痛みます。しかし,今回はまわりの地形や津波の特徴,避難に逡巡した山の様子などを伺うことで,視察がいっそう深まりました。
大川小学校(跡)
その後,雄勝ローズファクトリーガーデンに移動して研修を行いました。このガーデンは徳水氏の奥様が,失った家族と家の跡地に植えたささやかな花が被災者の方々の大きな慰めとなり,ボランティアの輪も広がって発展してきた施設です。復興が元に戻すことにとどまらず,前に進むことだと示してくれる拠点で,現在は町の復興はもちろん,復興教育,防災教育など,様々にその役割を広げています。
徳水氏による防災についての講話
17時に宿舎「波板ラボ」に入りました。その後すぐに,90分間の佐藤氏による防災教育研修会を実施し,教師を目指す本学の学生に,特に熱いメッセージをいただきました。
宿舎は5月に竣工された公民館のような施設で,食事は自炊,夕食はABJメンバーによるカレーでした。
14日にはガーデンでの作業ボランティアを行いました。セージの掘り起こし,ビオラとチューリップの球根植え付け,ハーブ園の土の入れ替えやレンガ補正,ブルーベリーやバラの追肥など,3時間で手際よく進めることができました。参加者は皆,生き生きと活動しました。参加者のなかに美術専攻の大学院生がおり,そのセンスで花壇の設計をするなど,当地の責任者の方からも大変に褒められました。
作業後は,雄勝仮設住宅内の施設で,温かいおにぎりと豚汁をいただきました。雄勝の美味しい食材を使って地域を盛り上げようと活動している「おがつスターズ」(おがたの母ちゃんたち)の手作りです。また「雄勝をめぐる50の物語」という新聞もいただき,地元の皆さんの復興への強い願いを感じました。
当日の新潟県では大雪警報が発令され,青空の石巻市からは想像しがたい差がありましたが,帰路の心配もあって,昼食後すぐ帰路につきました。21時ごろ,充実した思いを抱いて無事に到着しました。
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