ホーム > 大学紹介 > キャンパスガイド > 学校ボランティア支援室 > 第11回被災地ボランティア1泊2日バスツアー(8月20日出発)の様子を掲載しました
2016年09月05日
〈日 時〉 平成28年8月20(土)~21(日)
〈行き先〉 宮城県石巻市
〈参加者〉 25名(学内23,一般2)
〈内 容〉 大川小学校(跡)視察,現地学習会,学生による体験発表会
雄勝ローズファクトリーガーデンにおける除草,植栽作業
門脇小学校(跡),日和山公園等の視察
コースは昨年度と同様でしたが, この度は大川小学校での詳しい説明や防災教育プログラム,被災児童の心のケアにまで言及した学習内容が加わって,これまで以上に学びの深いツアーとなりました。また,気仙沼での被災経験をもつABJメンバーによる体験発表もあり,大変に充実した2日間となりました。
バス中,参加者自己紹介
本ツアーでは5回目となる大川小学校ですが,いつも心が痛みます。徳水氏(*)に説明していただきながらの視察で,これまで以上に当日の様子を知ることができました。
夜中の雨でぬれた地面が乾く間に,再び徳水氏のお話をお聴きすることができました。「被災児の心のケアの教育実践」について,私たちのやりとりも交えながら深まりのある時間になりました。
震災を乗り越える大きな力となった子ども達の共同制作の版画
作品の左から右,津波の夜から太陽=未来の希望に向かって力強く前進する子ども達の船が描かれています。
震災での恐怖体験,全て(人とのつながり,地域,自然…)を失い,激変した生活の中にいる子ども達の状態は,いじめに苦しむ八方ふさがりの子どもの状態に似ていること,過去を失うとは未来を失うこと,等々…。胸に迫ってくるたくさんの言葉がありました。ご自身も強い喪失感の中にありながら,教育にできることを示してくださった勇気ある実践に,心を強く打たれます。教師を目指す学生にとっては特にかけがえのない時間になったと思います。
*徳水博志氏
一般社団法人雄勝花物語共同代表,雄勝環境教育センター代表,宮城教育大学講師,東北工業大学非常勤講師,石巻市教育委員会社会教育委員。自らも雄勝町住民として被災,当時は雄勝小学校教諭。奥様は雄勝ローズファクトリーガーデン理事長。上越教育大学では3年前よりご縁をいただき,学ばせていただいています。
これまで11回とツアーを継続してきましたが,内容はボランティア作業から被災地に学ぶ研修へと度合いが増しています。
今回はその傾向が強いツアーでしたが,非常に価値ある旅ができました。今後,教育に関わって生きる学生には特に意義深いものとなるでしょう。
帰りのバスでは,参加者全員から感想発表をしていただきました。どの参加者からも,感動や感謝,今後への覚悟や決意の言葉を聞くことができ,今後はそれらもまとめていきたいと思います。
最後に,本ツアーの実施に当たって大学や本学振興協力会の皆様の温かいご支援を賜りました。心より御礼申し上げます。
(2016.8.23 石野正彦,ABJ)
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