上越教育大学では,平成20年度に創立30周年を記念し,辰野千壽教育賞を創設しました。
この度,辰野千壽教育賞実行委員会において,第15回(令和4年度)辰野千壽教育賞募集要項を取りまとめましたので,公表いたします。
本教育賞では,独創性があり将来の発展・応用が期待される教育実践を積極的に支援し,継続的な取り組みを促すことを,大きな使命の一つとしています。この観点から,長年続けて来た取り組みの集大成としての応募のみならず,現在進行中の,独創性・発展性を備えた実践に関する応募も歓迎します。若手教員の皆様からの積極的な応募を期待しています。
幼稚園,小学校,中学校,義務教育学校,高等学校,中等教育学校,特別支援学校及び保育所等の教育現場における特色ある実践研究及び先進的取組について,たくさんのご応募をお待ちしております。
最優秀賞記念レリーフ
(峯田敏郎名誉教授制作)
上越教育大学では,平成20年度に創立30周年を記念し,初代学長である故辰野千壽先生の長年にわたる教育・研究業績の精神を受け継ぎ,我が国の教育に多大な影響を与える優れた教育・研究の振興に貢献するため辰野千壽教育賞(以下「本教育賞」という。)を創設しました。
本教育賞は,初等中等教育諸学校等(幼稚園,小学校,中学校,義務教育学校,高等学校,中等教育学校,特別支援学校及び保育所等をいう。以下同じ。)の教育現場における特色ある実践研究及び先進的取組を讃え,更なる発展に向け積極的に支援することを目的としています。
初等中等教育諸学校等の教育現場において教育に携わる者で,原則,個人とします。
なお,学校をあげての教育実践並びに既に受賞歴のある教育実践は対象外とします。
個人からの応募により提出された所定の応募書類及び本人が執筆し公表された著書,論文,教育実践等に基づき,本学において,本学教員で組織された辰野千壽教育賞実行委員会が1次審査を行い,学外有識者を含む辰野千壽教育賞選考会議が最終審査を行い選考します。
1)応募書
・様式1
・様式2:研究の概要について,所定の様式によりA4用紙2枚(5,000字程度)にまとめること。
2)略歴及び研究・活動歴等
・様式3:(裏面)受賞歴がある場合は,賞の概要及び受賞内容を記載すること。【受賞歴を様式に記載の上,賞の概要等を別紙として添付でも可】
3)添付資料(参考資料)
・研究に関連する資料(実践の内容が分かる資料)を必ず1点以上5点以内添付すること。(著書,論文,教育実践等【写しで可】)
なお,添付資料がない場合は,審査の対象とならないことがあります。
4)返信用封筒(宛先明記,切手等貼付)
・審査終了後,応募書類の添付資料(参考資料)を返却する際に使用します。封筒に宛先を明記し郵便料金分の切手等を貼付してください。
〒943-8512 上越市山屋敷町1番地
上越教育大学総務課総務チーム
令和4年4月15日(金)から7月20日(水)まで
なお,最終日の7月20日(水)は,17時までに本学に必着のこと。
注1:直接持参する場合の受付時間は,9時から17時までです。(土曜日,日曜日及び国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日は除く。)
注2:郵送の場合には,受付期限後に到着したものは受理しませんので,郵送日数を考慮して書留により早めに送付してください。
受賞者には令和4年9月中旬頃に選考結果を通知し,本学のホームページ等において公表します。
また,表彰式は,令和4年9月下旬~10月上旬に上越教育大学において実施を予定しています。
受賞者は,次のとおり表彰するとともに,副賞を進呈します。
・最優秀賞:1人(副賞20万円)
・優秀賞:若干人(副賞5万円)
・奨励賞:若干人(副賞3万円)
応募書類に含まれる個人情報については,本教育賞の選考のみに使用し,他の目的には使用しません。
上越教育大学総務課総務チーム
〒943-8512 上越市山屋敷町1番地
TEL:025-521-3212・3214
FAX:025-521-3220
メールはこちらのフォームからお願いします。
該当者なし
氏 名 | 所属・職名等 | 主題及び副題 |
---|---|---|
渡部 敬 | 宮城県立聴覚支援学校主幹教諭 | 「色そろばん」を使った新しい計算指導 ~計算学習に困難を示すすべての児童生徒のために~ |
該当者なし
この度は栄誉ある辰野千壽教育賞優秀賞をいただきましたこと,心から感謝いた します。
私が色そろばんを発明したのは2011年でした。知的障害の生徒に,なんとか計算ができるようになってもらいたいという気持ちが出発点です。色そろばんで学習すると,計算ができない・苦手な学習者でも,1年半程度の学習で3桁の足し算・引き算の暗算ができるようになります。身についた能力は数感覚に基づいた能力であるため,掛け算,割り算,分数とさらに高度な学習に進めることができます。驚くことに,障害の有無に関係なくできるようになるのです。これは,色そろばんは,人が生得的に持っているsubitizingという数認知能力を活用しているからです。
繰り上がり,繰り下がりなどの計算学習の初期で躓くとその後の学習が困難になります。その困難さは,算数嫌いに結びつき,「わからない→できない→つまらない」の悪循環を生みます。色そろばんは,これを「わかる→できる→たのしい」に変えることができます。今回の受賞を契機に多くの方に色そろばんを活用していただき,計算学習の困難さを楽しさに変えていただければ幸いです。
10月22日(金)に第14回辰野千壽教育賞の授与式を開催し,本学の林泰成学長が,優秀賞を受賞された渡部 敬氏に,その栄誉を讃え,賞状を授与するとともに副賞を贈呈しました。
授与式には,辰野千壽教育賞選考会議に学外有識者としてとして参画いただいた新潟工科大学教授の髙田喜久司様(選考会議議長)にも御出席いただきました。
前列左から,天野理事,髙田喜久司様,渡部敬様,林学長,中山理事
後列左から,志村教授,中野教授,小埜副学長,水落副学長,岩﨑教授,矢﨑事務局長
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